こんにちは。カトヒレです。
2024年も残り僅かになってきました。
私は、今年の5月に25年間務めた警察を早期退職しました。
1月に警察退職の意思を職場に伝えました。
最終出勤日は、3月の上旬です。
3月から5月後半までは、前年からの残りの有給期間を消化。
5月後半に退職となりました。
6月には、退職金とボーナスが振り込まれて、警察との金銭的な関係も終了しました。
6月からは、警察からもらえるお金が一切なくなり、セミリタイヤ民として、生き延びていくことになりました。
私のセミリタイヤ後のメインの収入源は、株式投資による収益です。
セミリタイヤ開始時の資産は約1億円だったので、その4%を期待収益と見込んでいます。
1億円の4%は、400万円ですね。
他に私のアルバイト収入が180万円。
妻のアルバイト収入が130万円。
合計の世帯年収が710万円なので、十分生活はできると考えてセミリタイヤに入りました。
今日は、セミリタイヤ生活に入って1年目のお金事情について書きたいと思います。
2024年中の資産推移
私が1月に退職の意思を職場に伝えたとき、資産額は9000万円弱でした。
私がセミリタイヤするための必要資産額は、1億円だったのでそれよりも少ない金額ですね。
それでも退職の意思を固めた理由は、もらえる退職金が1200万円以上であることを知っていたからです。
私の職場には、自分の退職金を計算することができるシステムがあったので、事前に計算していました。
だから、1月時点の8700万円と合計すれば、ほぼ1億円になるということで、退職することを決めました。
3月上旬までは通常の勤務を続けて、有給休暇を2か月半取得しました。
有給期間中は、残業手当はつかないものの、家族の扶養手当や住居手当などは出るので、通常勤務とそれほど変わらない給料をもらえていました。
6月中には、退職金の1240万円と夏のボーナスも支給されたので、資産額は1億円を超えました。
退職金をもらった直後の資産額は、1億849万円です。
1月の8702万円から、2100万円以上も増えています。
退職金は1240万円なので、全然計算が合わないんですが、これは株式の評価額の上昇です。
半年で1000万円近くも増えていて、株価の上昇が自分の資産額に大きく影響しています。
株価が好調なときは資産額が大きく増えるものの、不調な時は資産額が大きく減るのも株式投資です。
8月中には、日経平均株価が一日で4000円以上下がる場面がありました。
私の資産も、1億329万円まで減っています。
ピーク時の6月から2か月もしないで500万円以上減っています。
こういう時、投資経験の少ない人ほどパニックに陥る傾向が強いです。
みるみる減っていく資産を前に、これ以上損失を拡大させたくないという心理になります。
そして、慌てて売ってしまう人が多いです。
私の基本的な投資方法は、インデックスファンド(株価指数)の長期保有です。
長期で保有してれば、絶対に株価は上昇するということを信じる投資法です。
私は、8月の下落局面で、保有している株式を売ることはありませんでした。
インデックス投資では、難しい投資判断は必要ありませんが、暴落時にも売らない忍耐力が必要になります。
握って離さない忍耐力なので、投資の握力とも呼ばれます。
私は投資歴が10年以上になるので、それなりに握力が強いということになると思います。
8月以降株価は上昇に転じて、10月には元の水準に戻っていき、年末まで大きな波乱は起きていません。
年末時点での資産額は1億1126万円なので、警察を辞めた時よりもお金が増えています。
2024年は株式市場がとても好調で、退職時よりもお金を増やして終えることができました。
セミリタイヤ後は、メインの収入源が株式になるので、株式市場の行方に大きく左右されることになります。
来年は、どんな株式市場になるんでしょうか。
セミリタイヤ後のポートフォリオ
私のセミリタイヤの収入のメインは、株式からの収益です。
でも、資産のすべてを株式に投資しているわけではありません。
資産のすべてを株式に保有していると、リスクが高くなるからです。
高いリスクを取ると、暴落時のダメージが大きくなります。
資産のうちどのくらいの割合を株式で保有するのかということは、各々の投資家によって違ってきます。
・給与収入の多い少ない
・会社員か自営業者か
・現役世代かリタイヤ世代か
・独身者か所帯持ちか
・リスクを好むか好まないか
若い現役世代で、給料が多くて安定している、独身者で投資リスクを取るのが好き。
このような人は、株式100%で現金をほとんど持たないという資産配分でもいいでしょう。
ちなみに、資産配分のことを投資用語で「ポートフォリオ」と言います。
人によって
株式80%、現金20%
株式50%、現金50%
株式30%、現金70%
など、オリジナルの株式と現金比率を選択することになります。
投資をまったくやっていない人は、株式0%、現金100%という比率になります。
私の場合は、40代後半のリタイヤ世代、給料はアルバイトなので少ない、非正規雇用なので不安定、投資リスクはまあまあ好き。
こういう属性になります。
そして、私が選んでいるポートフォリオは、
株式60%
現金40%
という比率にしています。
現状での比率は、
株式7098万円
現金4030万円
株式の比率は63.8%になっています。
株式は、大きな経済ショック(リーマンショックやコロナショックなど)が発生した場合には、50%くらい下落することがあります。
株式は、経済ショックの際は半値になるということです。
つまり、株式100%、現金0%で投資をしていると、経済ショックで総資産が半分になるということです。
私の場合、総資産が半分になるのは、絶対に嫌です。
警察をセミリタイヤしてアルバイト生活で、子供も二人いる。
この状態で総資産が5500万円になってしまうのは避けなければなりません。
だから、株式比率を100%よりも低くするわけです。
株式60%、現金40%であれば、経済ショック時にダメージを受けるのは株式だけで済みます。
半値になるのは株式部分の7098万円だけです。
これが半分になると、3549万円です。
現金は無傷の4030万円ままです。
そうすると、総資産は7579万円になる計算です。
これなら、なんとか耐えられると思い、株式60%の比率を意識しています。
株式と現金の比率は、投資家にとっての永遠のテーマでもあるので、自分で最適な比率を見つけていくしかないと思います。
セミリタイヤ後の社会保険について
正社員を退職すると、健康保険と年金保険は自分で加入することになります。
現職時は、これら社会保険の費用は給料から天引きされています。
なのであまり意識することはないですが、会社を退職すると、これらの費用を自分の手持ちの資産から支払うことになります。
国民年金保険料は、年間で20万円です。
配偶者の分も含めると、年間で40万円です。
国民健康保険は、無収入であっても4人家族なら年間10万円くらいはかかります。
これだけで年間50万円ですから、セミリタイヤ後の社会保険の問題は大きいです。
セミリタイヤ後の社会保険は、次の3つの選択肢から選ぶことになります。
①働いている家族の扶養に入れてもらう
②自営業者と同じ、国民健康保険、国民年金保険に加入する
③アルバイトで会社の健康保険と年金保険に入る
①は、年間130万円以上の給料をもらって働いている配偶者の扶養に入れてもらうことです。
そうすれば、健康保険は被扶養者となり、年金保険は3号被保険者として保険料の負担はなくなります。
②は、自営業者と同じですが、毎年50万円を手出しで社会保険料に支払うことになります。
負担としてはかなり大きくなってしまいます。
③は、自分がアルバイトで年間130万円以上稼いぐことで、会社の社会保険に加入することができます。
私は③の方法を選択しています。
そうすると給料から健康保険料と年金保険料が天引きされます。
配偶者が無職であれば、扶養に入れることで配偶者の分の社会保険料は支払う必要がなくなります。
自分が負担する保険料は、国民健康保険や国民年金保険よりも少なくなるのに、受けられる保証は手厚くなります。
私の給料から引かれる健康保険料は、7163円です。
これが自分と子供二人の分の保険料です。この保険料は、妻を扶養に加えても増えることはありません。(私の妻は自分の会社の健康保険に入っていますが、仮に仕事を辞めて私の扶養に入っても保険料は増えません。)
引かれる厚生年金保険料は、11529円です。
この金額で、国民年金保険の1階建て部分と2階建て部分の厚生年金部分の保険料を支払っています。
国民年金保険の保険料は、月16980円です。
国民年金保険は、1階建て部分だけの年金です。
要は、私は11529円の年金保険料で、16980円の国民年金保険よりも手厚い、2階建ての保証を受けられることになります。
アルバイトで社会保険に加入するは、めちゃくちゃメリットがあると思います。
制度のゆがみというか、バグだとさえ思えてしまいます。
退職後の社会保険については、他の記事でもまとめています。
最後に
25年間務めた警察を退職して、7か月が経過しました。
警察からの給料はなくなったのに、退職時よりも総資産が増えています。
2024年の株式市場が好調だったおかげですね。
退職1年目はとても運がよかったです。
それと合わせて、私のアルバイト先での仕事が自分に合っていたのも幸運でした。
アルバイト先は地元の小さな不動産会社ですが、自分の興味と合った仕事なので、仕事に行くのが全然苦じゃありません。
もともと不動産投資に興味があって、物件の取引きがされる不動産業界の仕事は趣味の延長のようなものです。
毎日、趣味のサークルや部活に行くような感覚で仕事に行っています。
それでいてお金ももらえるので、本当にいい環境の仕事を見つけることができました。
不動産業界での勤務歴も7か月になって、まったくの業界未経験者でもなくなりました。
経験を積めているという点についても、人的資本が積みあがっているという感覚もあります。
退職後1年目は、資産が増やせているという点と、今後働いても苦にならない仕事を見つけられたという点で、とてもいい滑り出しをすることができました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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