こんにちは、カトヒレです。
私は2024年の5月に25年間務めた警察を早期退職して、40代でセミリタイヤ生活に入っています。
高校生と中学生になる子供がいるので、それなりにお金が必要な立場ですが、何とかなると判断して、思い切って仕事を辞めました。
退職時の資産は1億円です。
この資産を株式などで保有することで、年間400万円くらい得られると考えています。
そして、自分のパート収入が年150万円、妻もパートで130万円稼いでいます。
これくらいの収入があれば、4人家族でも十分暮らしていけると考えて、警察という正社員を退職しました。
お金の不安はあまりないものの、ぜいたくな生活ができるほどの金持ちだとは思っていません。
高級車の購入、海外旅行、頻繁な外食、高額な趣味などをすれば、すぐにお金はなくなると思っています。
とは言え、守銭奴のようにお金をケチった生活をしていては、逆に人生がもったいないと思います。
人生における限られた時間と健康の中で、満足度の高いお金の使い方をしていきたいと思っています。
ということで、今日は私がセミリタイヤ後に始めた趣味について書いてみたいと思います。
車中泊できる車を購入
警察に在職中からやってみたかったことに、車中泊と城巡りがありました。
警察時代は、連休を取ることがほとんどできず、まとまった時間を作ることができませんでした。
休みを取れるとしても、夏休み期間中(6月~9月)に、4連休を2~3回くらい取れるくらいでした。
その休みも、家族旅行や実家帰省をするので、自分一人で時間を使うことはできませんでした。
仕事を辞めて、長期間の休みが取れるようになったら、やりたかったのが車中泊と城巡りです。
車のあれこれ
私は、若いころは車に興味があった方ですが、結婚してからは車に対するこだわりはなくなりました。
お金を貯めるという面からしても、車に過大なお金を使うことは蓄財の妨げになるのは間違いありません。
今、街中を走っているアルファードの7割くらいが残価設定ローンを組んで購入されているらしいです。
アルファードといえば、600万円以上もする高級車で、庶民の身の丈を超えた車です。
そんな高級車を、20代の若者でも買えてしまうことができる仕組み、それが残価設定ローンです。
収入が少ない人でも買える理由は、車体価格の一部しか支払いをしないからです。
このプランだと、570万円の車体価格のうち、当初の5年は240万円分の支払いしかしません。だから、毎月約3万円という小額の返済で車に乗ることができます。
そして5年後には、この車をディーラーに返還するか、残りの330万円のローンを返済するかしなければなりません。
ディーラーに返還する場合には、無事故、年間走行距離1万キロ以下、車内を汚してないなどの条件を満たしていないと追加料金が発生します。
どう考えても消費者に不利な仕組みの残価設定ローンですが、街中を走るアルファードの約7割がこのローンを利用しているらしいのです。
このように、身の丈に合わないような高級車を、複雑な仕組みのローンで購入させるシステムが作られているんですね。
このような車の購入をしているようでは、お金なんか絶対に貯まる訳がありません。
話がメチャクチャ脱線したんですが、私は最近、自分用のセカンドカーを買い替えました。
それまで乗っていた、20年前の車がそろそろ限界に来ていて、買い替えのタイミングでした。
購入基準は、
・維持費を抑えるために軽自動車
・中古で100万円以下
・子供の通学用の自転車が簡単に積めること
・車中泊ができる車
これらの基準で選んだのが
スズキエブリイワゴン、2016年式、走行距離8万キロ、価格80万円
(実物と色は違います)
1億円持ってる私が、買った車が80万円って、世の中的には理解されないと思います。
月収20万円で貯金ゼロみたいな人が、600万円のアルファードを買う世の中ですからね。
でも、だからこそお金が貯まるというのも、一つの真理です。。。
軽自動車なので、乗り心地は普通車には劣るものの、ほとんど私一人でしか乗らないので、全然問題ないですね。
小回りは効くし、狭い道や駐車場での車庫入れのストレスも減るので、一人で乗るならむしろ軽自動車の方がいいと思うくらいです。
警察退職前には1年間パトカーの乗務員をやってました。
車種はゼロクラウンで、車体は大きく小回り効かない、鼻が長いくせに車高が低くて運転しずらい、車が大きいわりには車内は意外に狭いなど、ぜんぜん良いとは思えませんでしたね。。
さて、車中泊ですが私の車は、後部座席をフルフラットにすると、布団が敷けます。
私は身長が180センチ近くあるんですが、足を曲げずに布団で寝ることができます。
これで車中泊では快適に寝ることができます。
寝るときには、プライバシーを守るための窓の目張りが必須です。
寝てるとき誰かに見られるのは嫌ですからね。
目張りグッズも用意して、準備完了です。
城巡りにGO
私の今のアルバイト先は、田舎町の小さな不動産業者です。
仕事内容は不動産事務で、物件管理のパソコン作業、問い合わせなどの電話対応や来訪者対応です。
社長が旅行好きなのもあり、正月、ゴールデンウイーク、お盆は長期休みになります。
今年のゴールデンウイークも9連休となり、初の車中泊ツアーに出かけることにしました。
旅行の目的は、日本各地にある城を巡ることです。
私は、もともと歴史が好きで、大学は文学部の史学科を卒業しました。
大学入試は世界史だったんですが、日本の歴史も勉強していきたいと思っています。
今までも、旅行の際に城や資料館などに立ち寄ると、じっくり見るのが好きでした。
でも、家族や友人などと一緒に来ていると、一人で何時間も資料を見学するわけにもいかず、いつも物足りない状態で帰ってきていました。
私は、城などを見学するときは、2~3時間くらいかけて観るので、こういう旅行は一人で行くのがいいと思っていました。
そして今回、車を車中泊使用に代えたところで、満を持しての一人城巡りツアーに行ってきました。
今回は3泊で、東海地方のお城を巡ってきました。
行ってきたところは、愛知県の岡崎城、静岡県の掛川城、浜松城、神奈川県の戦艦三笠記念館です。(小田原城も行きたかったけど時間的に断念)
夜に千葉の自宅を出発、愛知県方面に向かって走ります。
一気に愛知県に入るほどの体力も若さも残っていないので、マイペースで運転します。
程よく疲れて、運転にも飽きてきたところで、一泊目の宿探しをします。
車中泊する上で、一番無難な場所は、高速道路のパーキング内です。
そこら辺の公園とかで寝てて、夜中に警察に職質されるのは嫌ですからね(笑)
・高速のパーキングなら、寝ていて何ら不自然なことはありません。
・トイレは24時間使えて、しかも掃除が行き届いている。
・場所にもよるけど、24時間売店が開いているところもある。
・その辺の公園と違って、地元のヤカラが集まるなどのセキュリティ面での不安がない。
明かりもあって、周囲にも人がいるので、女性が一人で泊っても安全なんじゃないかと思うくらいです。
車中泊なら、高速のパーキングはかなり使えると思います。

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一泊目は、東名高速道路の静岡市にある日本平パーキングを利用しました。
24時間営業の松屋もありました。
ただ、今は高速のパーキングでは飲酒運転防止のため、酒類の販売はしていません。
夜寝る前にお酒を飲む人は、外から持ち込むしかないですね。
この日の夜は、外から持ち込んだウイスキーをちびちびやりながら、アマプラのアニメを観ながら就寝。朝まで一度も目を覚まさないで爆睡できました。
朝7時に日本平パーキングを出発して、愛知県方面へ。
途中で浜名湖を通過。
ここでもパーキングに寄ったところ、朝の浜名湖のきれいな景色が見られました。

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そのまま東名高速を西に進んで、愛知県の岡崎市に入ります。
最初の目的地は、徳川家康の生誕の地、岡崎城です。

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家康は岡崎城で1542年に生まれて、幼年期を織田家、今川家の人質として過ごします。
1560年に桶狭間の戦いで、今川義元が織田信長に敗れて、家康も今川家の支配から脱して、岡崎城に戻ります。
その後1570年に拠点を浜松城に移すまでの間、岡崎城を拠点に三河の国衆の平定をしていました。
私は城を見るとき、建物内の資料を1時間くらいかけて見ます。そして、その城の歴史を読み込んでから天守閣に上がります。(天守閣は戦の際に、敵味方の全体の様子を見ることができる高い場所にあります。戦の際には、城主が天守閣に登って、全軍の指揮を取れるようにしていたんですね。)そして全体を見渡して、敵が攻めてくるならどこからになるだろうかと想像します。川や堀は敵の進軍を妨げる障害になる、狭い切通しは敵が一人ずつしか上がってこられない、高低差は鉄砲、弓矢、投石の威力と射程距離が上がる、こんなことを考えます。天守閣から降りた後は、城の外周をぐるっと回って、自分が城攻めの指揮官だったら、どこから攻めるのがいいだろうかと想像します。こんなことを考えながら城を見ていると、2~3時間はあっという間に経ってしまうんですね。家族や友人と来ても、感覚が合わないでしょうから、一人で行く方がいいですね。
2か所目は浜松城です。
こちらは、徳川家康が1570年から17年間拠点にしていた城です。

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浜松城は、北側の湿地帯を背にして、東側、南側、西側が平地に接しています。
浜松市の街中にありますが、ポコッと高くなった場所にあります。
下から見ると、かなりの高低差があります。
当時の武器で実際に攻めるとなると、かなり大変そうですね。
次は掛川城です。
掛川城には、文化的価値が高い二の丸御殿があります。
日本に4か所だけ現存する城郭御殿で、京都の二条城と並ぶ文化的に貴重な建物です。
歴史的には、司馬遼太郎の小説で、大河ドラマにもなった「功名が辻」の主人公、山内一豊の居城です。
豊臣秀吉の死後、関ヶ原の戦いに至るまでの間、東軍に付くか西軍に付くか諸大名が迷う時期がありました。
そんな中、栃木県小山市の軍議が行われ、諸大名が迷っている雰囲気がある中のことです。
「徳川様のお味方として、掛川城を差し上げます!」と山内一豊がみんなの前で宣言します。
これをもって、一気に諸大名が家康の味方につく雰囲気を作ることに成功する。
この時の功績で、関ヶ原後に山内一豊は、土佐24万石の大大名に出世します。
最後に、神奈川県横須賀市にある記念館三笠です。

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戦艦三笠は、日露戦争当時に大活躍した戦艦です。
三笠は連合艦隊司令長官の東郷平八郎大将が乗船する艦隊の旗艦で、日本海沖海戦でロシアのバルチック艦隊との戦闘になります。
日本海沖海戦では、ロシア軍はほぼ全ての艦艇を損失する一方、連合艦隊はわずかな損失に留まる、世界の海戦史上でも稀な、一方的な大勝利で終わります。
この海戦の勝利で、日露戦争が日本の勝利で終了することになります。
記念館三笠は、実際の三笠を記念館として改修していて、船内にたくさんの資料があります。
三笠の主砲は、射程距離が12キロもあるそうです。
レーダーも航空機もない時代ですから、目視で10キロ先の敵艦を発見する必要があります。
視力の良さって、当時の船乗りのもっとも重要なスキルだったのかもしれませんね。
主砲の一発の砲弾の直径は30センチメートル、重量は400キログラムもあります。
そんな重いものをどうやって人力で装填するんだよ。と思ったら、砲弾をエレベーターで弾薬室から運び出して、クレーンで釣り上げて装填室まで運ぶシステムだったようです。明治時代なのに、すごい技術が使われていて、驚いてしまいます。
最後に
今回の車中泊での城巡り旅行は、とても楽しかったです。
一人で自分の好きなものを、時間を気にせずに見られるのが良かったです。
次は、国宝の5城、長野の松本城、愛知の犬山城、滋賀の彦根城、兵庫の姫路城、島根の松江城、これらに行ってみたいです。
だだ、車中泊を楽しむには季節が重要ですね。
真夏や真冬は暑さ寒さが厳しくて、車中泊をするには過酷です。
車中泊上級者は、予備バッテリーを購入して、電気毛布や製氷機などを使うこともできるようですが、私はそこまでのガチ勢ではありません。
気持ちいいと思える季節に、ふらっと行くのがいいですね。
今回は、ちょうどいい季節で、本当に気持ちよかったですね。
車中泊ですが、城を見終わった夕方にスーパー銭湯を利用したり、コインランドリーなどを使えば快適に過ごせました。
車中泊での城巡りツアーは、自分に合っているようなので、長く続けられる趣味になりそうです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント
はじめまして。
私は松本城のお膝元にて同業をしております。
FPについて調べていたところこのブログに出会い、こっそりと拝見しておりました。
FP3級を取得したので、次は2級取得を目指してぼちぼち勉強中です。
松本城の名が出ていたので、思わずコメントしてしました。
おそばとお城をゆっくり堪能していただくといいかもしれませんね。
過ぎてしまいましたが、桜の季節にぜひお越しください。
まっしぐらさん、初めまして。
長野県の方なんですね!(^^)!
次の車中泊の目的地は松本城です。夏になる前に行きたいですね。
FPを取得されているんですね!私の元職場では、かなりレアな人材だと思います。
FP資格は、私の人生を変えてくれた資格ですので、取得するのには大賛成です。頑張ってください。
激務の日々が続くと思いますが、お体を労わりながら職務を全うしてください。
百名城を制覇し、続百名城制覇目前の50代の同僚に話を聞いたところ、兵庫県の有子山城への登山が一番きつかったと言ってました。夫婦2人で登ったものの、お互いを気遣う余裕がなかったとのことでした。
私もその同僚に感化され、家族で日帰りで行ける城を今年に入って3ヶ所巡りましたが、こども受けは悪かったです。
匿名さん、コメントありがとうございます。
百名城を制覇するって、10年以上かかるんじゃないですかね。
それをご夫婦でやられるなんて、とても素敵な関係なご夫婦だと思います!(^^)!
私の城巡りも、妻や子供の理解は得られないので、一人で行くことにしています。
いっしょに行ける人がいれば、さらに楽しい旅になりそうなんですけどねm(__)m