こんにちは。カトヒレです。
私は、2024年に25年間務めた警察を退職し、40代でセミリタイヤ生活に入っています。
現職時代にコツコツ貯金しながらインデックス投資をしていき、退職時に1億円の資産を作ることができたので、早期退職に踏み切りました。
今は、そのお金の運用をしながら、利益を取り崩して生活費としています。
ファイナンシャルプランナーが作るキャッシュフロー表を作ってみると、老後まで資金は尽きない計算になっています。
私は2014年にお金についての勉強を始めて、インデックス投資による資産形成も始めました。
お金の勉強を続けていると、世の中にはセミリタイヤという生き方があることを知りました。
ざっくりと、独身なら5000万円、家族持ちなら1億円くらいお金を持っていれば、そのお金の運用益(利子や配当金、株価の値上がり益)で生活することができるという考え方です。
この考え方を知ったときに、私はハンマーで頭を殴られたような衝撃を受けました。
それまでは、私は好きになれない警察の仕事を定年まで続けるという一つの選択肢しか持っていなかったからです。
お金さえあれば、好きじゃない仕事を途中で辞めることもできるのか…
なら、頑張ってお金を貯めてみようかなと思いました。
その時点で私の総資産は、4000万円くらいです。
当時は、毎年300万円くらいは貯蓄できている家計でした。
このペースで10年間貯蓄しながら、インデックス投資でお金を増やせれば、1億円は到達可能だと思いました。
そうすると、私は50歳ころまでには1億円に達するという計算になります。
そして、私は50歳で1億円貯めて警察を早期退職することも目標にするようになりました。
上記のような思考に至るのと並行して、私はマネー系の資格の勉強を頑張りました。
セミリタイヤという人とは違う道を目指すうえで、学校や社会一般では教えてくれないお金の知識を積み上げるのは必須事項だと考えたからです。
会社員や公務員であれば、税金や社会保険は事業所が全部計算して納付してくれます。
ですが、セミリタイヤして組織に属さなくなると、それらの計算は自分でやる必要があります。
住宅・車の購入や保険加入についても、普通の人は職場の同僚と同じような基準で選ぶ人が多いでしょう。
でも、セミリタイヤをするための資産を築くには、普通の人と同じ支出をしていてはダメです。
普通の人と同じような感覚で支出をしていては、セミリタイヤできるだけの資産を貯めることはできないからです。
これらのことについて、自分の頭で考えることができる知識を身に着ける必要がありました。
そう考えて、マネー系の資格を勉強していきました。
今日は、セミリタイヤを実現するまでに勉強してきた資格について書いていきます。
FP資格の取得
私は2014年にお金のことに興味を持って、節約やインデックス投資を始めるようになりました。
当時は、図書館でお金について書かれた書籍を片っ端から借りて読んだり、わからないことをネットで調べたりしていました。
でも、初心者の状態で深掘った内容のことを勉強しても、理解するのは難しく、勉強効率もよくないです。
初心者の状態からでも、バランスよく勉強できる方法はないかと考えていたところ、FP(ファイナンシャルプランニング技能士)という資格があるのを知りました。
この資格は、お金に関する6分野(金融、保険、ライフプラン、税金、不動産、相続)ことを幅広く勉強する資格です。
普通に学校に通って社会に出ても、これらのことを勉強する機会はほとんどないと思います。
私も基本的なことすらまったくわからない状態でしたが、警察を辞めて自立するためには必要なことだと思い、一生懸命勉強しました。
FP3級、2級、を受験
FP資格は、ファイナンシャルプランニング技能士という名称の国家資格です。
この資格は、1級、2級、3級とあり、1級が一番難しいです。
また、FPの民間資格である、AFP・CFPもあります。
基本的には、下の級を持っていないと、その上の級を受けることはできません。
まったくの素人だった私は、一番下の3級から受験をしました。
2015年の秋から勉強を始めて、2016年の1月のFP3級試験を受験。
合格ラインは60点満点のうち、6割正解の36点を取れば合格です。
合格率は年によって違いますが、全体の50~60%なので、易しい資格と言えるでしょう。
私は、52点で問題なく合格でした。
FP3級合格に必要な勉強時間は50~100時間とされます。
勉強の得意不得意や、元々持っていた金融の知識など、人によって差があるものの、3か月勉強すれば取れる資格です。
3級は、比較的簡単に取れる資格ではあるものの、金融の知識を幅広く勉強できます。
お金についての専門的な知識が身に付くとまではいかないものの、お金の教養が身に付くという意味で、とても意味のある資格だと思います。
3級はFPの入門編という位置づけです。
私は3級を受験する前から、2級以上を取ることを決めていました。
2級の受験には、3級を合格していることが条件になります。
3級の合格は、試験当日の自己採点で確信していたので、すぐに2級の勉強を開始しました。
2級の受験は、2016年5月でした。
2級の合格には、大体200時間前後の勉強時間が必要とされます。
合格率は大体30%くらいです。
合格基準は、3級と同じく全体の60%の正答率です。
私は、60問中の50点で合格でした。
2級まで持っていると、金融のリテラシーはかなり高くなります。
全く金融の勉強をしていない普通の社会人と比べると、頭二つくらい抜けた金融の知識が身に付きます。
銀行や保険会社の社員でも、FP資格を持っていても、ほとんどの人が2級までです。
2級まで持っていれば十分かとも思われるFP資格ですが、私はFP資格で勉強すること自体が面白かったので、その上の1級を目指すことにしました。
FP1級とCFPを受験
FP1級の受験資格は、FP2級に合格していることと合わせて、金融業界での実務経験が5年以上というものです。
私は警察に在職中だったので、5年の実務経験という条件をクリアするのは無理でした。
ですが、AFP、CFPという民間のFP資格を取得すると、実務なしでも1級の受験資格を得ることができます。
このCFPルートでFP1級を取ることも可能なんですが、ネックになるのが費用の問題です。
CFP資格は、日本FP協会というNPO法人が発行するライセンスですが、受験や合格後の登録に、結構な費用が掛かります。
教材の購入、受験料、合格後の登録料などを合わせると、20~30万円くらいかかります。
それと合わせて、CFP資格は年間の維持費用も2万円くらいかかります。
なので、コスパ面を考慮したFP資格は、あえて2級までしか取らないという選択がいいかもしれません。
私の場合は、セミリタイヤ後に警察官という肩書がなくなった後も、名乗れる肩書とか資格などが欲しかったので、FP1級の取得を目指しました。
特技も資格もなく金だけ持ってる元警察官よりも、FP1級を持って相談業務などもできるという肩書が欲しかったからです。
2016年5月の試験でFP2級を取得。
2016年8月に、民間のAFP資格を取得。
2017年6月にCFPの6科目合格で、FP1級の受験資格を得る。
2017年10月の試験で、FP1級を取得しました。
1級の合格までには700~1000時間くらいの勉強が必要と言われています。
私も毎日平均2時間以上は勉強していたので、700時間くらいは掛けたと思います。
CFPやFP1級を取得することで、自信になったということもありますが、周りからの見られ方もだいぶ変わったと思います。
証券会社や保険会社の社員の名刺を見ても、ほとんどの人は2級までしか持っておらず、私が1級を持っていると言うと、相当驚かれます。
それまで、得意げに専門家風を吹かしてトークをしていた人が、急に黙りだすなんてこともしばしばあります。
ブログやTwitterなどのSNSの世界でも、1級を持っている人は少なく、持っているだけで2級以下の人と差別化もできている気がします。
宅建士試験も受験
私は2015年の秋からFP資格の勉強を始めて、2017年の10月にはFP1級を取得しました。
資格取得のための勉強は、とても楽しく、為にもなりました。
その反面、FP資格は就職や転職に強い資格ではなく、お金稼ぎに結び付けるのが難しい資格だとも言われています。
それを承知していたので、私は就職に強い資格の取得も並行して進めていました。
警察を辞めた後のセミリタイヤ生活中に、働きたくなったら働くという選択肢が欲しかったからです。
セミリタイヤ後に、家族の病気や離婚などの予期しないイベントが発生して、お金が足りなくなる可能性もゼロではありません。そうなったとしても、「いざとなったら働いて稼げる」という自信があるのとないのでは、大きな違いがあると思ったからです。
そうして取得を目指したのが、宅建士(宅地建物取引士)という資格です。
宅建士があると就職に強い
ユーキャンの人気資格ランキングでは、FP資格とともに上位に位置するのが宅建士です。
宅建士は毎年20万人くらいが受験する、超マンモス資格です。
FP資格が人気の理由は、教養として優れているという理由だと思います。
一方、宅建士が人気の理由は、就職や転職に強いというのが理由だと思います。
不動産業は、社員のうち一定数の宅建士がいないと、開業すらできません。
社員5人につき、1名以上の宅建士がいないと、営業してはいけないという決まりがあります。
また、不動産の取引の際に行われる重要事項の説明は、宅建士にしかできない業務です。
どんなベテラン社員でも、宅建士の免許がないと、重説を読むことはできません。
だから、宅建士の免許のない営業の社員が取ってきた契約を、アルバイトの宅建士が重説をするという会社もあります。
このように、不動産業では宅建士免許のある従業員を一定数確保する必要があることから、宅建士があると就職しやすくなるわけです。
宅建士試験を受験
私は、2016年の10月の試験で、宅建士に一発合格しています。
この年は、上述したように、FP資格の受験も並走していたので、スケジュールがとても厳しかったです。
その年の2月から勉強を始めて、市販の教材で完全独学です。
今でこそ、YouTubeなどで良質な講義を無料で受けられるようですが、当時はそういうチャンネルはなかったです。
テキストを読んでわからないことは、自分でネット検索などをしながら勉強していきました。
費やした勉強時間は、400時間くらいです。
宅建士合格に必要な時間が、300時間くらいとされているので、私はみっちり準備した方だと思います。
その甲斐があってか、50点満中の44点で合格でした。
宅建士は、問題の難易度によって毎年合格ラインが変わり、32点~37点の間となることが多いです。
私は44点だったので、合格発表を待つ前に自己採点で合格を確信してました。
宅建試験が終わったその日から、FP1級の受験勉強を再開。
2016~2017年は、試験勉強にプライベートを捧げた記憶しかありません。m(__)m
それだけ、私が警察を辞めることの意思が強いということを、自分でも実感できましたね。
警察を辞めたいという意志の強さランキングだったら、全国20数万人の警察官の中でも5本の指に入った自信があります”(-“”-)”
当時、警察で仕事をしていて、同僚が「仕事つまんねーな。辞めてーな。なんかいい仕事ないかな?」なんて愚痴を言っているのを聞くと、私は内心バカにしていました。
「あんたが言ってる警察やめたいなんて、全然本気じゃない。ド三流の戯言だよ。俺の警察辞めたいとは格が違うんだよ。」と内心で思っていました。
出所 鋼の錬金術師
警察退職後、不動産会社でバイト
私は警察退職後、地元の小さな不動産会社で事務のアルバイトをしています。
仕事内容は、電話対応とパソコン作業なので、体力的な負担や精神的なストレスは少ないです。
とはいえ、単純作業ではなく、不動産のことについて覚えることも多く、適度な難易度とやりがいがある仕事です。
そんな理由からか、不動産事務はアルバイトでは人気の職種で、募集があればすぐに人が集まります。
なので、業界未経験で中高年以上で職歴もパッとしない人は、面接で落とされる可能性があります。
そんな中、40代後半で警察の職歴しかなかった私は、1社目の面接で採用されました。
採用された理由は、宅建士の資格を持っていたことが大きかったと思います。
取得するのに300時間以上もかかる資格を取ってきているので、採用側にも本人のやる気が伝わるんでしょうね。
今は、お金に困っているということはないんですが、社会性の維持ということで、気楽な立場で働けるアルバイトを選んでいます。
月に15万円くらい稼いでいるので、社会保険にも入れています。
収入があると罪悪感なくお金も使えるので、現職時代よりも消費を楽しむことができています。
このような自由な働き方ができるのも、2016年当時の努力で資格を取れたことが大きいです。
そして、不動産会社で1年勤務したことで、不動産の知識もついたことで、最近は収益用の不動産を自分で購入しました。

これも宅建士を取ったことによる、うれしい副産物です。
最後に
10年以上前、警察を辞めてセミリタイヤ生活をすることを目標にしたとき、私は資格の取得を始めました。
家族を持ちながら、安定した警察という職業を捨てるのは、とても勇気がいります。
その勇気を生み出すために、私は資格の取得という手段を取りました。
お金の不安を解消するだけの、幅広くレベルの高い金融の知識をFP資格で得ようとしました。
警察退職後、お金の計算がずれるようなアクシデントがあった場合には、働いて稼げるように就職に強い資格として、宅建士資格を取りました。
文中にも書きましたが、警察にいたころは、仕事の愚痴を言う人は多かったけど、その状態から脱するための努力をしている人は、全くいませんでした。
グチグチ文句言うくらいだったら、脱出のための努力でもしたらいいのに…と思っていました。
でも、そういう人たちは、ホントは警察が好きなんじゃないかとも思い直しています。
イヤよ、イヤよも好きなうち。なんでしょうね。
いやいや言いながら、40年間も勤めあげるって、その仕事が好きなんでしょう💛
ホントに辞めちゃう私の方が、変人の部類なんですね。
もし、本気で警察を辞めたいと本気で思っているのであれば、FP資格と宅建士資格は自信を持ってお勧めできます!(^^)!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント