25年間勤めた警察を早期退職。セミリタイヤ後の働き方などについて。

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警察官のセミリタイヤについて

こんにちは。カトヒレです。

 

先日、25年間務めた警察を早期退職しました。

退職日は、5月後半の某日です。

職場に退職の意向を伝えたのは、1月上旬でした。

その時点で、私の心の中では退職が成立していました。

「辞めます。」って言っておいて、「やっぱり辞めるの辞めます。」なんて言うのはカッコ悪いですからね。

人事異動が3月上旬だったので、それまでは出勤を継続。

3月上旬から約2か月半の年休期間を経て、退職となりました。

給料は、5月中までの分が振り込まれています。

今後は、退職金、および夏のボーナスが支給されることになります。

・年休を2カ月半も使っていること

・退職後にもボーナスがもらえること

これらは、退職時期を調整することで可能になることです。

警察官が早期退職する場合に考えるべきこと。経済的に損をしない退職時期とは。
こんにちは、カトヒレです。 私は、40代後半で、警察を20数年やってきました。 現在は、職場に退職の...

 

今日は、退職後に感じていることを、日記のようにつらつらと書いてみました。

ガチ労働が好きな人は少ない

2か月半の年休期間中は、仕事には行かないものの、身分としては警察官でした。

今年4月に高校生になった長男の学校の書類に、親の職業を記載する欄があったのですが、そこには警察官と書きました。

正式に退職をした現在、職業欄に警察官と書くことはできなくなりました。

これからは、警察とは全く関係のない人間として生きていくことになります。

 

正直、さみしさとか後悔はないです。

長年目標にしてきたことを達成できた、充実感の方が大きいです。

警察を早期退職することは、10年前から目標にしてきました。

「50歳までに1億円貯めて、警察を退職する。」これを目標にしてきました。

当初は資産額も少なく、金融などの知識も乏しかったです。

それから、1億円に近づくため、節約や投資を始めました。

知識を身に付けるために、お金の勉強を習慣化し、資格の取得などもしてきました。

そして、今から1~2年前、「いつでも辞められる」という状態になり、今年5月での退職を決めました。

 

1月に上司に退職の意向を伝えた際、笑えるくらいあっさりと退職が決まりました。

係長と課長の面接は、わずか10分間でした。

・退職については10年前から決めていた。

・退職後は、宅建やFPの資格を活かせる職場に転職する。

これだけ伝えたら、あっさりと承諾されました。

二人より上の立場の、副署長や署長とは、面接すらしていません。

課長が上の二人に伝えて、それで終わりでした。

この事実に、私は衝撃を受けました。

25年間も務めた職場だったので、もう少し色んなことを聞かれると思ったんですね。

正直、引き留めがあったり、もっと詳しく事情を聴かれると思っていたのですが、そういうのは全くなかったです。(私は、業務実績こそは中の下くらいですが、苦情を受けたり問題を起こすことはほぼゼロ、他の職員とも仲良くやれていました。)

仮に本心ではなくても、警察の職場の魅力ややりがいについて語ろうとする上司がいると思っていました。

でも、そういう上司は一人もいなかったんです。

私を引き留める上司が一切いなかったということは、

「警察以外に生計を立てる手段があるなら、警察を辞めたいと思うのは自然なことだ。」

みんながそう思っているからなのではないでしょうか。

後に、私の退職がほかの同僚などにも知られるようになった際にも、私の退職を引き留めるような人はいませんでしたね。

むしろ、私の退職を羨ましいと言ってくれる人がほとんどでした。

ほとんどの人が、警察のガチ労働から解放されることについて、羨ましいと思っているようでした。

 

年休消化中だった3月中に、妻の実家を訪れたんですが、そのときに私の退職が話題になりました。

妻の親、兄弟、その子供である甥っ子姪っ子(成人してる)とも話したのですが、みんな羨ましがってました。

警察にこだわらなくても生きて行けるだけの経済的基盤ができたので、ダウンシフトしながらやりたい仕事をやる。

普段、辛い仕事をしている人にとっては、羨ましく思えたのでしょうね。

「正社員を辞めるなんてとんでもない!無職の奴にうちの娘をやったつもりはない!」とお𠮟りを受けるかなとも思ったんですが、それだけみんな辛い思いをしながら働いているということなんでしょう。

正社員のきつい労働から脱出できる権利は、正社員にとってはプラチナチケットに思えるのかもしれません。

 

私の子供は、今年から高校生と中学生になりました。

子供たちも、私が警察を辞めたことを知っています。

私が警察を辞めたことについては、肯定も否定もしないという感じです。

「別に警察の仕事じゃなくても、生活していければいいんじゃない。」こんな感じでした。

現職中の私は、朝の6時に仕事に行って、翌日の昼過ぎまでは帰ってきませんでした。

これを3日おきにやっている姿を見て、羨ましいとは思っていなかったはずです。

「警察の労働環境、マジでヤバそう。」と思っていたようです。

 

職場の上司や同僚、妻の親兄弟、私の子供、みんな正社員でバリバリ働く労働が、大変なことであるという認識があるようです。

そして、そこから脱出することができる選択肢を持っていることを、羨ましいと思っている。

世間一般の空気感として、

・労働を通して社会貢献する

・社会貢献することが自己肯定感につながる

・労働を通して自己の成長につなげる

・成果の高い仕事には高い報酬が支払われる

だからみんな、正社員としてバリバリ働いて、ハッピーライフをエンジョイしましょう。

みたいな価値観があると思います。

でも、本当にその価値観がいいと思って働いている正社員って、どれだけいるのか疑問です。

むしろ、ほとんどの人がガチな労働が嫌いなんだと思います。

資本主義の消費競争から抜け出す

衰退が叫ばれて久しい日本経済ですが、それでも日本は十分豊かな国だと思います。

住む家があり、電気・ガス・水道が通っている。

冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機もある。

生命を維持することはもちろん、快適に過ごせるだけの環境があります。

スマホ、スイッチ、アマプラ、図書館、市営のジムなどで、娯楽は十分でしょう。

これら環境は、普通の所得でも十分維持できるものです。

正社員のガチ労働を、40年以上も続けなくても維持することができます。

それなのに、住宅を50年ローンを組んで購入したり、車を84回払いで購入するから、お金が足りなくなります。

お金が足りないから、正社員労働をずーと続けることが必要になってくる。

20世紀最大の経済学者のジョン・メイナード・ケインズは、「テクノロジーの進歩により、先進国では20世紀末までに、週15時間労働になるだろう」と1930年に予測しました。

週15時間労働は、週3で一日5時間の労働ですね。

2024年現在、正社員の労働時間は基本的に週40時間です。

ケインズの予想は、全然当たらなかったことになります。

 

資本主義は、人にたくさんのお金を使わせることで、経済が回るようになっています。

50万円で十分乗れる車があるのに、500万円の車を買わせる。

家賃5万円で住める家があるのに、家賃20万円の家に住まわせる。

消費者(労働者)に高いモノを買わせることで、経営者や資本家は儲けることができる。

高いモノを買わされた労働者は、支払いをするために長時間働くことになります。

家賃5万の家に住んで、50万円の車に乗っていれば、週3日の労働でも生活できるかもしれないのに、世の中のほとんどの人は、もっと高いモノを買っている。

そのために、週5日8時間労働の40時間勤務よりも、さらに多い労働をしている。

労働者の労働時間は短くなることはなく、経営者や資本家は益々金持ちになっていく。

これが資本主義のシステムです。

 

資本主義の消費競争に背を向け、自分の価値観に合った消費行動を取るとどうでしょうか。

自分が本当に欲しいモノやコトにはお金を使うが、価値を感じないモノにはお金を使わない。

不必要な支出が減るので、たくさんのお金を稼ぐ必要がなくなります。

お金を稼ぐ必要がなくなれば、長時間労働をする必要もなくなります。

少なくとも、みんなが買っているという理由だけで

新築の家

新車

大手のスマホ

生命保険

これらに消費をするのは良くないと思います。

大して欲しくないモノにお金を使うことで、労働時間はどんどん増えていくからです。

不要なものは一切買わない。

ミニマリスト的な消費の仕方は、労働時間の短縮につながります。

ガチ労働が嫌いな人は、自分の消費行動を最適化していく必要があると思います。

最後に

2か月半の年休期間中は、仕事には行かないものの、警察官という身分が継続していました。

なので、アルバイトなどをしてしまうと、副業をしているということになってしまいます。

もちろん、公務員は副業禁止なので、重大な地方公務員法違反になってしまいます。

その年休期間が終了し、今は警察官という身分ではなくなりました。

早速、新しい職場で働き始めました。

宅建資格を持っていたので、不動産会社の事務として働いています。

元々、不動産や金融に興味があったので、希望通りの業界に就職することができました。

私の場合は、経済的基盤はそれなりにあるので、正社員で働く必要はありません。

勤務時間を自由に選べる、パートタイマーでの採用になっています。

週4日勤務、8時間労働にしています。

セミリタイヤ後の働き方としては、ちょっとハードですが、最初は仕事を覚える必要があるので、ブーストを掛けて頑張ります。

慣れてきたら、ちょっとずつ減らしていきます。

時給1100円で昇給アリ。

宅建の資格手当が月に2万円。

年収にすると約200万円なので、ちょっと稼ぎ過ぎですね。

資格を取っていたので、いい条件でセミリタイヤ後の働き方ができています。

このような働き方を選択できるのも、正社員を辞めても大丈夫なだけの経済的基盤があるからです。

今後も、セミリタイヤ後にどう過ごしているかなどを書いていきたいと思います。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

コメント

  1. HIRO より:

    警察官人生、お疲れ様でした。
    夢を実現されて羨ましい限りです。
    私は現在41歳ですが、資産形成のペースから考えて、50代前半での早期退職を目標にしています。
    でも、私が周りに話しをすると、カトヒレさんの周りの方とは違い「早く辞めて何をするの?」「辞めて失う給料が勿体なくない?」という反応が返ってきますね。私からすれば「50代でこんな勤務をしたいの?」と思ってしまいますが…。
    以前、相勤の若い子から「昔、55歳で辞めると話してた人は、本当に55歳で辞めて、人間関係もリセットされたようです」と聞いたので、目標を持って早期退職した方は、案外周りのことを気にせず退職されてるんでしょうね。
    先人の歩みは自身の励みになります。カトヒレさんの第2の人生が良きものとなられることを願っております。

    • katohire katohire より:

      HIROさん。
      コメントありがとうございます。
      50歳前半での早期退職を目指しているんですね。警察の給料や福利厚生を利用すれば、早期退職は全然可能だと思います。でも、ほとんどの人はそれをやろうとしない。
      仕事の文句や愚痴を言いながらも、結局は仕事が好きな人たちなんだろうと思います。
      ただ、本当に仕事が辛いのに、経済事情が整わないために、いつまでも辞められない状況になっているのは良くないですね。
      HIROさんの早期退職、応援していますね。

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