こんにちは、カトヒレです。
11月16日に不動産系の資格である、賃貸不動産経営管理士の試験を受けてきました。

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今年の1月に、2025年中の目標として、この資格を取得することを決めました。
難易度としては、宅建士を取得するのに必要な労力の半分程度です。
私は、資格取得の難易度を測る物差しとして、必要な勉強時間を考えます。
難関資格ほど、必要な勉強時間が多くなります。
・弁護士、医師 1万時間
・税理士、司法書士 3000時間
・行政書士、社会保険労務士 1000時間
・FP1級 700時間
・宅建士 400時間
・FP3級 50時間
おおむね、このように言われています。
理解力や記憶力などの能力値が高い人は、これよりも少ない勉強時間で合格できるでしょう。
能力値が低い人は、これよりも多くの勉強時間を必要とするでしょう。
今回私が受けた賃貸不動産経営管理士は、必要勉強時間が100~200時間とされています。
1月から勉強を始めれば、11月の試験まで十分な時間があり、合格するのはほぼ確実だと思っていました。
それが、よもやの結果となってしまいました(>_<)
今日は、賃貸不動産経営管理士試験の受験について書いていきます。
賃貸不動産経営管理士の資格とは
賃貸不動産経営管理士(賃管士)は、アパートなどの賃貸物件の管理についての資格です。
通常、人は必ず住居が必要になります。
家を自分で購入している人、毎月の家賃を払って住んでいる人、社宅や公務員官舎など。
毎月の家賃を払って住むのが、賃貸住宅です。
家賃を受け取る人は、大家、オーナー、貸主などと呼ばれます。
家を借りて住む人は、入居者、借主などと呼ばれます。
大家と入居者の間に入って、家賃の集金や共用部分の清掃、入居者間の苦情処理などをするのが管理会社です。

今回私が受けた賃管士の資格は、管理会社で勤務する上で、持っていると役に立つ資格です。
管理会社は、大家から賃貸物件の管理を任され、大家と入居者の間を取り持つという仕事をします。
大家から任されている賃貸物件の件数が多くなると、賃管士の資格が必要になります。
賃貸物件の管理をメインにしている不動産管理会社に就職する場合に、評価される資格です。
私は、現在不動産会社でアルバイトしていますが、賃管士の資格はすぐに必要というわけではありません。
私が働いている会社は、不動産の売買がメインで、賃貸はほとんどやっていないからです。
でも、私は今年から不動産投資を始めており、賃貸の戸建て住宅を2棟保有しています。
私は、小規模ながらも賃貸物件の大家の立場になりました。
保有している物件に入居者を募集して、住んでもらって家賃をもらわなければなりません。
その入居者の募集と入居後の管理を、管理会社にお願いすることになります。
私自身は、不動産会社の社員という立場よりも、物件の大家としての立場で、賃管士の資格の勉強をする価値があると思っています。
合格基準など
賃管士試験は、100~200時間の勉強で合格できると言われているので、3~4か月くらいの期間が目安になります。
難易度が高い資格ではないので、予備校などに行かずに独学で十分でしょう。
私も独学で勉強をしました。
合格基準は、おおむね35点です。
その年の試験の難易度によって、33~37点くらいまで調整されます。
記述などは一切ない、4択の全50問のマークシート方式。
合格率は、去年が24%なので、油断してると落ちる資格です。
私は1月に参考書を買って勉強を始めていたので、時間的にもゆとりがありました。
試験の難易度と、準備期間を考えれば、まず楽勝と高を括っていました。

試験直前の10月に発売された予想模試をやったところ、40点取れていたので余裕かなと思っていました。
現役で不動産会社で働いていると、試験前に講習を受けると5問免除という制度があります。
これは宅建士試験でも同じなのですが、現役の不動産会社社員は、事前に講習を受けることで、45問目から50問目を全部正解とみなしてもらえる制度があります。
最後の5問が自動的に全正解になるので、5問免除です。
ただ、講習費用が2万円くらいするので、免除は受けずに実力で挑みました。
まあ、余裕でしょ。
と思ったら…

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やっちまいました。
まさかの34点。。。
選択肢を2択まで絞って、迷って回答した問題をことごとく外してしまいました。
合格基準は、年によって違い33~37点と変動するので、現時点では不合格は確定していませんが、たぶん厳しいでしょう。
合格発表までの流れは、以下のようになります。
試験日は11月16日
合格発表日は12月25日
合格日には、合否のみが判明するだけで、自分が何点取れたかは教えてもらえません。
自己採点でのみで、自分の点数を知ることができます。
試験日の夕方には、受験者が自分の問題用紙を資格受験の予備校に持ち込みます。LEC、TAC、日建学院などですね。
そこで授業を教える講師の人が、その問題を解いて模範解答を作る。
あくまで、試験者側の公式発表ではなく、民間の予備校講師の回答なんですね。
それを、いくつもの予備校の講師が作成するので、違う回答になることがあります。
正解と思う回答が違う、意見が割れるので「割れ問」と呼ばれます。
今回の試験も、発表直後に割れ問が3問も発生しました。
当初は意見が割れていたが、「よくよく考えてみると、、やっぱり訂正します。」となって、意見を訂正する予備校が何社かありました。
現在は、割れ問状態がほぼ解消されています。
予備校は模範解答を作るだけではなく、試験の難易度から、合格ラインの予想点も出します。
各予備校の講師が、自分が予想する合格点を発表したものをまとめるとこんな感じになります。

35点で合格だと思う人が3人
36点だと思う人が8人
37点だと思う人が9人です
これを見ると、37点を取れてれば合格ほぼ確実。
36点だと、たぶん合格。
35点だと、ひょっとしたら合格という感じでしょうか。
私は34点なので、ほぼ不合格でしょう。。。
やらかしちゃいましたね。
合格発表日は12月25日のクリスマスなので、万が一合格出来たら超ラッキーなクリスマスプレゼントになりそうです。
最後に
今年の初めに立てた、2025年の目標が賃貸不動産経営管理士の資格合格でした。
適度な難易度だし、ほぼ確実に取れるだろうという油断で、まさかの不合格になりそうです。
私は、FP1級、宅建士、簿記3級、証券外務員1種など、金融系の資格を取ってきましたが、落ちたことはこれまで1度もありませんでした。
いつも、合格に必要なだけの勉強量を超えて、120%くらいの準備をして試験に臨んでいたからです。
試験当日、会場までたどり着ければ絶対に受かる、というくらいの準備をしてきました。
今回の試験は、合格ラインには達していたものの、余裕で合格というまでの準備はしていませんでした。
試験直前にも、購入した物件の庭木の伐採などをしていましたからね。

その状態で、運悪く2択まで絞った問題をことごとく外してしまい、まさかの点数になってしまいました。
来年は、万全の準備をして、120%合格できる状態で試験に臨みたいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

コメント
こんにちは、以前にもコメントしたことのある、警視庁で警察官をしている者です。
いつもXやブログ拝見しております。
膨大なお金の知識とわかりやすく説明されているブログの執筆力は本当に尊敬します。
私は今年、CFP6科目経由でFP1級を取得しました。資産も知識も遠く及びませんが、カトヒレさんの背中を目標に頑張りました。
私も宅建と賃管士は2年前に受かりましたが、一度は独学で落ちて、通信講座を受講してリベンジしました。最近は個数問題多いのと言い回しが難しいですよね。
私は17年間勤めた警察を来年辞めようかと考えています。
そこでカトヒレさんに二つほどお伺いしたいのですが、一つ目は警察を退職し、新たに就職するにあたり不動産会社を選んだのはどういった理由でしたか?保険や金融、その他の業界は検討しましたか?
もう一つは、警察官在職中に転職活動をするのはどう思いますか?退職してからヨーイドンで始めたほうがいいのか悩んでいます。もしお時間がありましたらご回答頂けると嬉しいです。
わかニャンさん。
ブログやXを見てくださりありがとうございます。
FP1級、宅建、賃管士、在職中のこれだけの資格を取るということは、本気で警察をやめるつもりで準備してきたんでしょうね。
中途半端な気持ちで、これだけの資格を取ることはできないですからね。
ご質問を2つ頂きました。
二つの質問の回答に共通する前提事項として、私は、退職までに十分な資産を築いていたため、再就職で多くの収入を得る必要がなかったということです。
再就職の目的は、お金ではなく、自分の興味や社会参加でした。だから、つまらなければ、すぐに辞めるつもりでした。そして、今の仕事は法律で決められた最低時給と同じくらいの給料ですが、不満もなく働けています。低賃金だからといって、将来の不安も感じていません。
働く目的のうち、お金の優先順位が低い者の意見として聞いてください。
一つ目の不動産業を選んだ理由
FP資格や宅建を持って再就職を考えると、不動産、保険、金融などになるというのは、私も同意見です。ただ、これらの業種は営業をやってなんぼという雰囲気があると思います。保険や金融は、ゴミみたいな金融商品の販売をノルマにさせられるところが多いイメージです。不動産もサブリース契約のワンルームマンションの営業などはゴミですよね。私は、再就職で多くのお金を稼ぐ必要はありません。営業ノルマがなく、時間給で働ける、不動産会社での事務職を選びました。宅建資格があると、未経験でも不動産事務の採用に落とされることはほぼないと思います。
二つ目の在職中に転職活動するか
私なら、在職中に転職活動をします。転職をする際には、転職サイトをみたり、転職エージェントなどを利用することと思います。年齢、経験、保有資格などを基に転職先を決めていくと思います。その際に、自分の転職市場での市場価値というのがわかると思います。要は、年収800万円の仕事が見つかるのか、年収300万円の仕事しか見つからないのか。そして、自分の望むような転職ができないのであれば、警察を継続するのも選択肢に残ります。私の場合は、ものすごい低賃金、若しくは働かなくても大丈夫なくらいの資産を築いてから、警察を退職した方が得策と考えました。
私の場合は、ものすごい低賃金、若しくは働かなくても大丈夫なくらいの資産を築いてから、警察を退職した方が得策と考えました。家族もいるので、安全面を優先した早期退職でしたね。そのせいで、25年間も続けることになりましたけど。
参考になるかどうかわかりませんが、わかニャンさんの判断材料の一つにしてもらえればと思います。
ご返信ありがとうございます。
カトヒレさんは不動産投資も積極的にやられているみたいなので、もともと不動産が好きでそちらの業界を希望していたのかなと思っていました。
そもそもFIREされているから、ほぼ働く必要ない前提がありましたね…。
発信を見る限り、警察を退職後、収入が減っても資産の状況が変わらなそう(むしろ相場が良いから増えてる?)ですね。
ゴミみたいな商品とは!笑
まぁ、本当のことですが。
公務員だからやる気もなくダラダラ継続はできるけれど、人生の残りの時間を天秤にかけると悩ましいです。
資格の勉強は机に向かっているだけでしたが、新たな一歩を踏み出すのはやっぱり不安ですね。
宅建取った時も、これでいつでも辞められる!って思いましたが、結局続けてしまってます。
資産がどのくらいなら警察辞めてもいいかという仮定も難しく、FP1級の知識を持ってしても結局は皮算用でしかないという…。
ありがとうございました。とても参考になりました!
毎回楽しい文章に感心しております。
私は今回の宅建に合格し、賃管は37点で結果待ちでございます。 37点はほぼ合格と言う事で少し安心しました。
さて私もカトヒレさんと同じ公安職でして、今年度をもって退職を上司に伝えております。しかし、全年休消化を要求するも人員不足で認めて貰えず、退職日まで責任を持って欲しいと言われる始末です。
権利を主張しましたが、職場の常識と闘うのは大変で、カトヒレさんの強い意思に尊敬の念を抱きました。
匿名さん、ブログを読んでいただきありがとうございます。
宅建合格、同じ年に賃管士もほぼ合格。現職で仕事を続けながらだと、ものすごく大変なことだと思います。
今年度で退職予定なんですね!(^^)!
上司に年休消化を拒否する正当な理由ってあるんですかね?そんなことはあり得ないと思うんですが…
私の場合は、すんなりと年休消化が認められたので、強い意志もなく権利を行使できましたm(__)m