警察官23年目の7月の給与明細。社会保険料が随時改定されました。

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警察官の給料、税金などについて

こんにちは、カトヒレです。

 

7月も後半になり、コロナ禍での東京オリンピックも開催されています。

私の勤務先からも、オリンピック警備の関係で人員が駆り出されるので、残る方も業務の負担は増えています。

例年は一週間くらいもらえる夏休みも、今年はほとんど取れないですね。

パラリンピックが終了する9月序盤まで、長い夏になりますが、なんとか乗り切りたいです。

 

7月の給与明細を確認すると、健康保険料や年金保険料などの社会保険料が上がっていましたね。

3月に部署異動したことにより、通勤手当と住居手当が支給されるようになり、給与の総支給額も上がりました。

給料が上がると、社会保険料も増額されます。

その年の4,5,6月の給料に応じて、標準報酬月額というものが算定されます。

そして、その年の9月から標準報酬月額に応じて社会保険料が改定されます。

私の場合は、このルールとは違い、7月からの改定となりました。

急激な給料の変動があった場合、その年の9月になるのを待つことなく、保険料の改定が行われます。

直近3カ月の給料の合計が、社会保険料の算定基準である標準報酬月額の2等級以上の高低が生じた場合に改定が行われます。

このルールは随時改定というものですが、これに引っかかってしまいました。

 

今までは、標準報酬月額が50万円でしたが、今月から56万円に変更されました。

これによって、給与から差し引かれる社会保険料が多くなりました。

その金額が、結構えぐいんですよね。

社会保険料はどうやって決まるか

7月の社会保険料

7月の給与明細から引かれている社会保険料を見てみましょう。

共済短期掛金(健康保険のこと)20412円
共済長期掛金(厚生)年金です 51240円
共済長期掛金(退職)年金です 4200円
介護保険料(40歳以上が負担する)4110円

さて、これだけの金額を取られる健康保険料と年金保険料はどうやって決まるんでしょうか。

まあ、想像はつくと思いますが、給料が高ければ高いほど、多くの保険料を取られます。

給料は、毎月の残業代や手当などによっても変わるので、その都度計算するのは大変です。

なので、年一回給料に応じた基準額が設定されます。

これが標準報酬月額です。

給与明細の一番下の部分に記載されています。

私の標準報酬月額は、健康保険、年金保険ともに56万円となっています。

この56万円に、保険料の料率を掛けた金額が、保険料として給料から差し引かれています。

健康保険料であれば、3~5%弱(事業所によってそれぞれです)

年金保険料であれば、9.15%です。

介護保険であれば、0.87%です。

私の先月までの標準報酬月額は50万円でしたが、通勤手当などが支給されるようになったことで、56万円にアップしてしまいました。( ノД`)シクシク…

4,5,6月の給料で社会保険料が決まる

標準報酬月額は、4,5,6月の3カ月間の給料の合計を3で割って計算します。

なので、この時期の残業代がべらぼうに高かったりすると、上のランクに入れられることになります。

上のランクに上がるということは、保険料が上がるということです。

決してうれしいことではありません。

出所 全国健康保険協会

私の場合、令和2年の4,5,6月の給料の平均が485,000~515,000円の範囲に収まったので、標準報酬月額500,000万円の等級でした。

随時改定をされた

3月後半に部署異動したことにより、通勤が不要だった駐在所から、通いの交番勤務になりました。

それにより、賃貸住宅を契約して、通勤をするようになりました。

それに合わせて、職場から住居手当と通勤手当が支給されるようになりました。

4月から手当が支給されることになり、月収が4万円くらい上がるようになりました。

それはありがたいことなんですが、社会保険料を決める標準報酬月額もしっかり上がりました。

標準報酬月額が、今までよりも2ランク上の56万円の等級になりました。

2ランク上だと、年金保険料だけでも毎月6000円近く多く取られます。

通常、標準報酬月額の算定は、4,5,6月の給料に応じて、その年の9月から改定されます。

しかし、急激に給料が増減した場合には、その年の9月になるのを待たずに、すぐに標準報酬月額が変更されます。

これが随時改定というルールです。

去年までとくらべて、2ランクアップしたことで、社会保険料が去年より10万円くらい多く取られることになりそうです。

社会保険料がどのくらい上がったか

通勤手当 14,640円

住居手当 26,500円

4月からこの二つの手当てが支給されることにより、月収が4万1000円上がりました。

これにより、標準報酬月額が50万円から56万円に2ランクアップしました。

標準報酬月額が上がると、社会保険料も上がります。

 

これは6月の給与明細です。

6月の給与から引かれた社会保険料は

健康保険(共済短期掛金)18,225円
厚生年金保険(共済長期掛金)45,750円
退職年金        3,750円
介護保険        3,650円

合計71,375円

 

7月の給料明細がこれです。

7月の給料から引かれていた社会保険料は

健康保険(共済短期掛金)20,412円
厚生年金保険(共済長期掛金)51,240円
退職年金       4,200円
介護保険       4,110円

合計79,962円

先月と比べて8,587円の増額となっています。

これが1カ月の金額ですから、12カ月にすると10万3000円になります。

住居手当と通勤手当が支給されることによって、年収は50万円くらい上がることになります。

それによって、支払う社会保険料も10万円上がるということです。

差し引きで40万円得してるかというと、そんなことはありません。

通勤することで、ガソリン代や駐車場代がかかります。

駐在所から引っ越して、賃貸住宅を契約したことで家賃が掛かるようになりました。

手当がたくさん支給されて給料が上がっても、上がった分だけ社会保険料も増額されます。

単身赴任や遠距離の新幹線通勤などになって、多額の手当てをもらっても、そこには社会保険料が掛けられてしまいます。

手当がたくさんついたとしても、素直に喜ぶことはできないんですね。

最後に

社会保険料の決定は、基本的に4,5,6月の給料が基準になります。

その3か月間の給料を合計して3で割ることで標準報酬月額を決定します。

そして、その年の9月からの社会保険料が変更されます。

これが定時改定というものです。

私もこのパターンになると思っていたのですが、急激な給料の高低が生じた場合の随時改定にひっかかりました。

これに該当したことにより、7月からの社会保険料の増額となりました。

給与明細を見てすぐには意味が分からなかったです。

???

家に帰ってから社会保険労務士のテキストを開いて、初めて随時改定であることに気が付きました。

それにしても、1カ月に8,500円も社会保険料が上がるのに、何の説明もないって凄いことじゃないですか?

日本って、年金とか税金のことを誰も教えてくれないんですね。

自分で調べようとしないと、いつまでたっても知らないままで来てしまいます。

私も30歳後半まで、全く知らずに生きてきました。

「国や会社に任せておけば、不当な金額を取られることはないだろう。」くらいにしか考えていませんでした。

国としては、まじめに働いて文句も言わず税金を納めてくれる、真面目なサラリーマンが大好きなんでしょう。

サラリーマンは年金や税金を上げられても、文句言う人が少ないですからね。

そして、サラリーマンには節税対策がほぼできません。

ノーガードでゴリゴリと源泉徴収されます。

学校教育も画一的で、尖った個性や能力を伸ばすよりも、何でもそつなくこなす人を養成している気がします。

これからの時代、終身雇用が維持できないのはほぼ確実なのに、日本の学校は真面目な会社員養成所にしか思えないんですよね。

 

出典 ドラゴン桜

女王の教室にも、衝撃的な名言がありますよね。

出典 女王の教室

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テレビやマンガばっかり見てぼ~と過ごしていると、搾取されてることにすら気づかずに、人生が終わりそうですね。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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