こんにちは、カトヒレです。
2024年の5月中に、25年間勤めた警察を退職してセミリタイヤ生活を送っています。
警察をやめてから3カ月が経過しています。
私は資産1億円を貯めて警察を退職しました。
退職すると、その後給料は入ってきませんので、1億円の資産を運用しながら生活費を確保することになります。
そこで活用しているのが、世に名高い4%ルールです。
総資産の4%までの取り崩しであれば、総資産を減らすことなく永久に生活できる。
このルールによると、資産1億円の4%は400万円です。
年間400万円以下の取り崩しなら、資産を永遠に減らさずに生きていくことができることになります。
しかし、私は高校生と中学生の子供がいるので、年間400万円では生活できません。
今の時期は、年間600万円くらい支出しています。
4%ルールによる資産からの収入だけでは、200万円くらい不足してしまいます。
仕事を退職した後、いきなり資産が減っていくのはつらいので、アルバイト生活をして収入を補填しています。
今日は、セミリタイヤ生活中の
・総資産の推移
・健康保険の加入状況
・セミリタイヤ生活でのアルバイトについて
これらについて書いていこうと思います。
資産1億円の推移
私は2024年の3月上旬を最終出勤日にして、その後2か月半の有給休暇を消化して、5月後半に退職しました。
今年の収入としては、
・1~5月分までの給料
・25年間勤めた退職金
・夏のボーナス支給
これらをもらってのセミリタイヤ生活となりました。
株価の上昇と円安に乗って、7月中には資産額が最大となります。
資産1億円くらいでのセミリタイヤになると、貯めたお金を運用に回さないとお金が老後まで続きません。
1億円という大金でも、運用をせずに年間500万円使って行ったら、20年でお金が無くなってしまいます。
私の場合は、60代で資産が尽きてしまうので、運用することは必須になります。
運用すると、お金が増えるというメリットがある反面、お金が減ってしまうデメリットもあります。
短期的には、株式は年間で半値くらいまで下がる可能性があります。
そして、資産が1億円くらいになってくると、年間で数千万円単位での増減もあり得ます。
それでも、10年以上の長期で株式を保有すれば、最終的にお金が増えている可能性が高いと見込まれるので、運用をしています。
8月に入り、株式市場が大荒れになった時期がありました。
日経平均株価が一日で4400円も下落するという歴史的な暴落でした。
当然、私の資産も無傷ではなく、暴落で大きく減少しています。
わずか3週間で750万円の資産が吹き飛びました。
SNSなどでも、株の暴落が話題が多くなり、投げ売りしてしまった人も多かったようです。
でも、私がやっているインデックス投資では、株式は長期的には上がるという考えに基づいています。
短期的な下落で、株式を売却するということは基本的にありません。
一時的な損失を受けても、株価は必ず元の金額以上に上がる。
こう考えるので、私も売却はしませんでした。
10日ほど放っておいたら、株価は大分回復しています。
これから先、株価は何度となくこのような下落と上昇を繰り返すことになると思いますが、運用方針はブラさずにやっていきたいです。
退職後の健康保険
勤務先を退職すると、健康保険料と年金保険料を自分で納める必要があります。
無職の場合は、国民健康保険と国民年金保険に加入することになります。
国民健康保険は、前年の所得によって保険料が決まります。
退職して収入がないのに、前年の高い給料を保険料を算定する基準にされるわけです。
私の場合は、国民健康保険に入ると、本年度は90万円の保険料を支払う必要がありました。
あまりにも高い保険料なので、私は任意継続保険という健康保険制度を選択しました。
任意継続保険は、退職前の職場の健康保険に、2年間を限度に加入できる制度です。
任意継続保険だと、保険料は54万円なので、大分下がりました。
正社員で働いていて退職した場合は、任意継続保険にした方が安くなる可能性が高いです。
退職後も前の会社と関わることになるので、煩わしいかもしれませんが、数十万円単位で保険料が変わる可能性があります。
退職前に市役所に行って、自分が国民健康保険に入った場合の見積もりを出してもらった方がいいでしょう。
私は、90万円と聞いた時点で任意継続保険にすることを決めていました。
さて、私は退職後に正社員で働くつもりはなかったので、前の職場の任意継続保険に加入しました。
来年の3月までの保険料は54万円で、それを一括納付しました。
5月分の保険料は、ここから引かれています。
ところが、5月中から始めた不動産屋でのアルバイトが予想以上に面白かったことから、6月からはその会社の健康保険(社会保険)に加入することになりました。
社会保険に加入するには基本的に
・週30時間以上働く
・年間130万円以上稼ぐ
という条件を満たす必要があります。
週30時間以上だと、週4勤務で一日8時間労働になるので、けっこうガチな働き方ですよね。
当初はそんなにたくさん働くつもりはなかったのですが、仕事が面白いので思い切って勤務する時間を増やしてみました。
今の会社の社会保険に加入したことにより、前職で加入していた任意継続保険は脱退することになります。
そうすると、来年の3月分まで前払いしていた任意継続保険の保険料が還付されます。
49万6千円が戻ってきました。
中古の軽自動車くらい買えそうな金額なので、ちょっとうれしいですね。
退職後に、どの社会保険制度に加入するかは、結構大きな問題です。
私の場合は退職の何カ月も前から、社会保険について調べていました。
社会保険について、事前に調べておけば、高額な保険料に慌てることもないと思います。
アルバイト先を選んだ基準
先述した通り、私は週4日で8時間勤務のアルバイトをしていて、社会保険にも加入しています。
リタイヤする前はこんなに働くつもりはなかったんですが、仕事が楽しいのでこのペースで出勤しています。
現役時代の働き方は、楽しさよりもお金を優先して働いてきました。
仕事は楽しくありませんでしたが、目標資産の1億円を達成するまでは、楽しさよりもお金を優先しました。
セミリタイヤ後の働き方は、楽しいかどうかを基準にして働いていこうと思います。
私は現在、社長含めて10人弱の不動産屋でアルバイトで働いています。
不動産屋で働き始めた理由は
・不動産投資に興味があり、以前から不動産を勉強していた
・宅建士資格を持っていたので、有利な条件で働けると思った
・スキルが貯まりそうな仕事なので、今後の働き方のキャリアになると思った
という感じです。
不動産投資をやりたいと思っていた時期があり、不動産投資の本は20冊くらい読んできたので、元々不動産には興味がありました。
興味があることについての仕事は、趣味の延長のような感覚でもあります。
前職では、仕事の時間が長く感じてどうしようもなかったのですが、今はあっという間に夕方になってしまいます。
不動産業界未経験で、50歳近い私を即決で採用してもらえたのは、宅建士の資格を持っていたからというのは間違いないでしょう。
宅建士資格は、合格率が15%くらいで、必要な勉強時間は300時間くらいです。
それなりの覚悟と熱量がないと取れない資格なので、持っているだけでも十分なアピールになります。
スキルが貯まる仕事かどうかというのも大事な要素だと思います。
普通の人にとって、不動産は一生に一回の買い物です。
物件の価格は数千万円にもなるので、アルバイトといえども、いい加減な仕事をすると大きなトラブルになります。
それゆえに覚えることも多く、仕事に慣れるのにも時間がかかります。
実際に、私の前任の不動産事務職は、数カ月くらいで人がコロコロ変わっていました。
パートの事務職といっても、軽い気持ちで始めると、続かない人も多いようです。
覚えるのが大変な反面、一度覚えてしまえば、どこの不動産会社でも働けると思います。
経験とスキルを身に付ければ、60歳でも70歳でも働けそうなのがいいですね。
こんな基準で、セミリタイヤ後のアルバイトを選びました。
逆に私が働くべきではないと思った職場は、コンビニや飲食店でのアルバイトです。
このような職場は、若い人の方が絶対に有利です。
お客さんからしても、50のオッサンよりも、二十歳の大学生に接客される方がよっぽど気分がいいでしょう。
仕事内容も、半年勤務すれば、ほとんどすべての業務内容を経験してしまうと思います。
そういう職場では、経験値やスキルの頭打ちが早い段階でやってきてしまいます。
コンビニ勤務歴5年の50歳と、コンビニバイト未経験の二十歳の大学生の二人がバイトの面接に来た時に、あなたが店長ならどちらを採用しますか?ということです。
勤務年数やスキルで差がつきにくい職場は、オッサンには不利です。
同じように、倉庫整理や交通誘導、ダイレクトメール便などの仕事もスキルが貯まりにくいです。
これらも、自分がやるべき仕事ではないと思いました。
そして、これらのスキルの貯まりにくい仕事に共通していることは、重労働になることです。
コンビニ、飲食店、倉庫整理、交通誘導、配送業など、これらの仕事を一日8時間やるのはかなり大変でしょう。
8時間立ちっぱなしというだけでも、かなり大変だと思います。
セミリタイヤ後にやる仕事としては、かなりハードな職種に感じます。
セミリタイヤ後にアルバイトをするとして、その期間が50歳から70歳までなら、20年間も働くことになります。
・自分がやりたいことではないけど、時給が高い
・スキルの頭打ちが目に見えてる職場
・遣り甲斐ゼロだけど、居ればお金がもらえる職場
・仕事が単純で、覚えることが少ない代わりに、同じ作業を延々とやり続けるような仕事
このような観点で仕事を選ぶと、すぐに行き詰ると思います。
1~2年で仕事を転々としていっても、年を重ねるごとに不利になっていくのは目に見えているでしょう。
楽しさやスキルの積み重ねなどを通じて、自分の成長を感じられるような働き方をするのが大事だと思います。
最後に
警察をやめて3カ月たって思うことは、退職後に何もせずに家にいるのはキツイということです。
妻はパート、子供は高校生と中学生。
この家族構成で、40代の父が何もせずに家にいるのは、普通に地獄です。
子供にはニート扱いされるし、妻からはレベルの低い家事しかできない居候扱い。
「俺が貯めた資産のおかげで食っていけるんだから感謝しろ!」なんて言おうものなら、さらにひどい孤立化は必至です。
それだったら、働きに出ちゃった方が手っ取り早く自尊心を満たせます。
今は時給1100円で働いているので、高校生のバイトと変わらない給料ですが、楽しさとやりがいがあるので全く不満はありません。
スキルが貯まってきて、この業界でやっていきたいと思えるレベルアップ感がいいですね。
セミリタイヤ生活での働き方は、お金よりも楽しさややりがいを重視するべきだと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント