25年間務めた警察を早期退職。仕事に行かなくなって2カ月経過時の現状について。

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警察官のセミリタイヤについて

こんにちは、カトヒレです。

 

私は、25年間務めた警察を今年中に退職します。

正確に言うと、まだ退職していません。

現在は年休消化中で、年休を使い切った後に退職となります。

仕事に行かなくなったのは、3月上旬なので、かれこれ2カ月間仕事に行かない日々が続いています。

2カ月間、学校にも仕事にもいかないというのは、人生初の経験です。

この時点で、「暇で暇でしかたがない!」というのであれば、セミリタイヤ生活は失敗と言えるでしょう。

900万円の年収の仕事を捨てる代わりに、時間を得たのに、その時間をどう使っていいのかわからない。

これじゃ、退職した意味がありませんからね。

私の場合は、暇にはなっていません。

一つのことに没頭するほど大好きなことがあるわけでもありませんが、いろんなことに時間を分散しながら使っています。

・子供の送り迎えや部活の応援に行く

・ランニングや卓球などの運動をする

・読書やアマプラ鑑賞

・ブログ執筆やXの投稿

・高齢の親に会いに行く

・友人と食事に行く

・FPのボランティア活動

結構やることがあるので、暇にはなっていません。

 

今日は、仕事に行かなくなって2カ月が経過した私の現状について書いてみたいと思います。

年休は理論上60日使える

私は3月上旬から年休生活に入り、5月後半まで年休があります。

なんでそんなに年休が長いのかと、疑問に思う人もいると思います。

年休は今年度分(20日)と前年度の持越し分(20日)を合わせた40日まで使うことができます。

そして、4月1日になると、新年度分(20日)が新たに付与されます。

これをうまく組み合わせると、年休を60日間使った後に退職することができます。

3月中、2022年度の年休を使う

4月中、2023年度の年休を使う

5月中、2024年度の年休を使う

土日祝日を除いた、1カ月の出勤日は約22日間なので、20日の年休でほぼ1カ月間休むことができます。

そうすると、退職日は5月の後半まで引っ張ることができます。

3月、4月、5月中は年休で仕事にはいきませんが、給料を受け取ることができます。

年休中に給料を受け取るのは正当な権利なので、主張するべきことだと思います。

セミリタイヤを考えている人は、損をしない退職時期を考えておいた方がいいと思います。

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退職金などのお金について

退職金は、まだもらっていません。

恐らく、退職日かその翌日くらいに振り込まれると思います。

25年間警察をやってきて、退職金は1228万円です。

これは、職場の退職金計算ツールで計算したので、間違いありません。

私はXなどで「資産1億になってセミリタイヤしました!」みたいな投稿をしますが、正確には1億円に到達していません。

退職金を含めると1億円を超えるので、それを見切り発車で投稿しています。

仮に今日、私が悪いことをして懲戒免職になると、退職金はもらえません。

1228万円がパーになります。

退職金をもらうまでのあと数日、とにかく自重ですね。

 

5月中の給料は、勤務日数が少ない分、満額はもらえませんが、6割くらいはもらえるでしょう。

30万円くらいは支給されると思います。

時給1000円のアルバイトなら、300時間労働しないともらえない金額です。

1日10時間、30日間休みなしで働いて30万円。

もはや、奴隷並みの重労働。

高年齢正社員の給料って、ほんとバグってますよね。

若者に後ろから刺されそうです。

 

6月30日には、ボーナスがもらえます。

退職して1カ月以上が経過した後に、ボーナスがもらえるんです。

ボーナスの支給要件は、基準日の1カ月前まで在職していることです

基準日は6月1日です。

6月1日まで在職、ボーナスの100%

5月後半まで在職、ボーナスの95%

5月前半まで在職、ボーナスの90%

私の場合は、5月後半まで在職しているので、ボーナスの95%が支給されます。

それを知らずに4月30日に退職すると、ボーナスはゼロです。

100万円近いボーナスがパーになります。

恐ろしいですね。

セミリタイヤと家族の有無

冒頭でも少し触れましたが、私の時間の使い方に、家族と過ごすことがあります。

3月上旬から年休生活に入り、子供二人の中学校と小学校の卒業式に参加。

4月には、高校と中学校の入学式に参加。

部活の応援(地区大会3日、県大会3日、強化練習会2日)

通学用の自転車や制服を買いに行ったり。

子供関連で使う時間がかなり多いです。

朝も、子供が起きるよりは前に起きているので、規則正しい生活になります。

毎日家にいるオヤジが、学校に行く子供よりも遅くまで寝てるわけにはいきませんからね。

そして、「どうせ家にいるだけなんだったら、学校まで送ってよ」となり、登下校の送り迎えもすることになります。

 

セミリタイヤ後、有り余る時間をどう過ごすかというのは、セミリタイヤの重大なテーマだと思います。

家族がいると、時間の多くを家族に使うことになります。

家族といえども人です。

人を相手にしているので、退屈することはないし、孤独に悩まされることもありません。

膨大な時間がある中で、孤独とさみしさに悩むことがないのはいいですね。

家族がいると、孤独問題の難易度が低いと思います。

 

一方、独身だと、孤独問題の難易度が高いと思います。

朝起きる時間も寝る時間も自由。

朝から酒を飲んでいても、叱ってくれる人もいない。

ゲームをしたりアニメを観ても、2カ月もすれば飽きる人が大半でしょう。

よっぽど友達が多くて、毎日違う友達が遊びに来るような人ならいいかもしれませんが、そういう人は少数でしょう。

独身でセミリタイヤすると、孤独とさみしさの問題をクリアする難易度が上がると思います。

 

お金の面では、独身の方がセミリタイヤし易いのは間違いないでしょう。

3000万円くらいあれば、十分セミリタイヤできると思います。

一方、家族持ちだと1億はないと心許ないです。

でも、孤独の問題だと、家族持ちの方が難易度低くて、独身の方が難易度が高い。

私は、家族がいるので、孤独に悩まされることはないですね。

不動産会社でのパート勤務

当初から、私は退職後も働くセミリタイヤをしようと思っていました。

完全に働かないフルリタイヤではなく、パートやアルバイトなどのゆるい労働と資産収入を合わせるセミリタイヤ。

サイドFIREと表現されることもあります。

セミリタイヤ後のマネープランについては、

1億円の資産から、4%を取り崩すことで、400万円の資産収入。

既に働いている妻の収入が100万円。

私がパートで働くことで、100万円。

手取り年収600万円で、はい上がり。

退職することを決意しました。

手取り年収600万円は、額面給与800万円に相当する高給取りですからね。

 

私が年収100万円で働く仕事は、不動産会社でのパート事務です。

不動産会社での就職には、宅建(宅地建物取引士資格)を活かすことができます。

私は、2016年に宅建試験を受験して合格しています。

宅建の合格率は、約15%。

50問の問題で、60~70%の正解で合格できます。

必要な勉強時間は、約300時間。

一日2時間の勉強を、半年続ければ合格ラインに届きます。

宅建の免許があると、不動産業界での就職に有利です。

不動産業界のルールで、従業員5人につき、1人の宅建免許所持者を置かなければなりません。

20人の従業員がいれば、4人の免許所持者が必要です。

4人のうち1人が退職してしまうと、この基準が満たせなくなり、業務を行うことができません。

19人の従業員のうち免許所持者が3人だと、店を開くことができないからです。

また、不動産の契約の際には、顧客に説明する必要がある、重要事項説明があります。

これは、宅建免許を持っている人しか行うことができず、無免許者がやると違法行為になります。

こんな理由で、宅建免許所持者には一定の需要があるわけです。

そして、不動産会社は、全国に12万件あります。

これは、コンビニの5万7千件、郵便局の2万4千件より全然多い数字です。

要は、宅建資格があれば、全国どこでも仕事を見つけることができるということです。

これが、宅建資格が人気の理由です。

 

という訳で、先日、不動産会社でのパート勤務の面接を受けてきました。

履歴書には、

保有資格

宅建、FP1級、CFP、簿記3級

特技

ブログ執筆、SNS運用(フォロワー7000人)

と記載しました。

即、採用が決まりました。

時給は1100円スタートで、能力に応じてアップ。

1日6時間勤務で、週3日。

私の希望通りの条件が通りました。

宅建資格と合わせて、SNS運用も評価が高かったようです。

Xは、キャッチ―で簡潔な広告を打つ文章力

インスタは、画像や動画による物件紹介力

このような能力を発揮できるという評価になるようです。

私はX専門で、インスタはアカウントすらありませんが。

いずれにせよ、宅建資格があったから、今回の採用になったと思います。

 

働く業種の好みは人それぞれでしょうが、無資格で誰でもできる仕事ほど、重労働になると思います。

コンビニやマックの店員で、さぼっている人なんて見かけないですからね。

大企業の洗練された業務形態は、従業員がさぼれるような仕組みになっていないのでしょう。

8時間も労働したら、クタクタになるのは目に見えています。

50近いオッサンになって、若者や外国人労働者と張り合いながら働く体力も気力もありません。

歳を重ねるほど、資格や経験を活かさないと、大変なことになりそうです。

最後に

年休生活に入って2カ月が経過し、退職日も近くなってきました。

家族と関わったり、趣味や運動などをしていると、結構忙しく時間が流れていきます。

退職後は、週3でのパート勤務も始まります。

私にとって、警察はどんどん過去のものになっています。

私の在籍していた警察の部署でも、私の存在は過去のものになっていると思います。

私が辞めた後の補充の人員は来ているので、特に困ることもないはずです。

警察の中でも、仲の良かった人とは今後も付き合っていきますが、それ以外は関わることはないでしょう。

 

現職中は、組織に対する帰属意識を持つように指導されてきました。

「警察職員としての誇りと使命感を持って業務に当たること。警察官は、定年まで無事に勤めあげることが最大の目標」などと言われてきました。

でも、退職すると、帰属意識は求められなくなります。

組織の一員ではなくなるので、当たり前ですよね。

個人差こそあれ、いずれはみんな「自分は、警察組織の一員ではないんだ」という実感を持つことになります。

退職後、2年先なのか3年先なのかは、人によるのでしょう。

私の場合は、2カ月で過去のものになっているので、少し早すぎるのかもしれませんが。

そして、退職後の次の人生は始まっているわけです。

いつまでも、過去に所属していた警察の思い出にしがみついているわけにもいかないでしょう。

 

要は、辞めたらただのオッサンになるということです。

かつての部下が家に訪ねてくるわけでもないし、毎週のように同期会をやるわけでもない。

警察官であったころとは、別の日常がスタートするわけです。

これは、私のような中途退職ではなく、定年退職の場合でも同じことだと思います。

辞めた後の人生も考える。

これは大事なことだと思います。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

コメント

  1. つばさ より:

    宅建やFPの資格取得で使用した参考書や勉強方法、勉強時間の確保方法など記事にしていただけるとありがたいです!

    • katohire katohire より:

      つばささん。
      宅建やFP資格は人気なので、知りたい人も多いのでしょうね。

      受験の生の感想などを書けば、記事としても面白いものになるかもしれません。
      検討してみたいと思います。

      • 英雄 より:

        本当に退職されたのですね。おめでとうございます。でも、なぜか寂しいです。先越されたからかな?

        それにしても、もう、パート内定とは隙がありませんね。素晴らしい!

        • katohire katohire より:

          英雄さん。
          40代での退職なので、普通の人より10数年早く辞めることができました。
          とはいえ、いずれは誰でも退職するので、退職後の人生は考えておいた方がいいと思います。

          パートは、今のうちに少し頑張ってみようと思います。
          老後に、経験ゼロの仕事を始めるのはきついですからね。

  2. トンヌラ より:

    毎回、楽しみにしています。私も同業種ですが、早期退職する予定です。今後もいろいろなことを情報発信していただけると参考になります。新しいスタートをお祝い申し上げます。

    • katohire katohire より:

      トンヌラさん

      同業で早期退職予定なのですね。
      私もいろいろ模索しながらやっています。
      その過程を書いているブログを読んでいただけると、励みになります。

  3. 某県警察官 より:

    セミリタイアおめでとうございます。私は内勤業務に疲れ果て、去年の希望調査では所属異動と外勤業務を希望しましたが叶わず、今年も同じ部署で勤務しています。
    組織の上層部の意向に振り回され、何のために仕事をしているか全く分かりません。
    何故俺がこんなことをしなきゃいけないんだと常々感じています。
    私が感じる現在の警察組織は、いわゆる「やった感」を出すために忙しいようです。正直反吐が出そうです(笑)
    貯蓄は予定通りか、それ以上のペースで進んでいますが、正直すぐにでも退職したいです。
    今後は収入の柱を増やし、いち早く早期退職できるような状態に持っていくことが目標です。
    長文の愚痴申し訳ありません。 
    カトヒレさんの今後のご活躍を祈念いたします。

    • katohire katohire より:

      某県警察官さん。

      内勤業務は本当に大変ですよね。私は、内勤を経験しないまま警察を退職することになりました。内勤はあまりにも忙しく、節約とか資産運用を考える時間も取れないと思います。
      私は、外勤の駐在所時代に時間が取れたことで、運用の勉強をしたり、資格取得などをすることができました。
      警察組織に対して、愚痴のない警察官はいないでしょう。(笑)そして、組織体質が変わることもほとんど期待できないでしょう。
      でも十分な給与などの待遇があるので、しっかり貯めて行けば、早期退職は難しくないと思います。
      早期退職に向けて頑張ってくださいね。

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