こんにちは。カトヒレです。
私は、警察官をしながら10年近く株式投資を継続しています。
今までの株式投資による利益の累計は、1000万円以上になります。
私が個人投資家としてそれなりに成果を出せている理由は、警察という職業が関係しています。
投資で成功する方法は、長期にわたって株を買い続けるという、入金力を維持することです。
警察官の給料は安定しているだけでなく、それなりに高額です。
安定して高い給料をもらえるので、株を長期間買い続けることができます。
投資をしていると、リーマンショックやコロナショックのような不況の時期を経験します。
不況の時期は、株を安値で買えるチャンスでもあります。
このような時期でも、淡々と株を買い続けていくことが、株式投資で成功する必勝法です。
しかし、普通の職業の人は、不況時に安定した給料を保障されてはいません。
不況の時期には、給料やボーナスが減額されるだけでなく、リストラや会社の倒産の可能性すらあります。
収入が減少しているときは、生活費を確保することが最優先になります。
とても株を買っているような余裕はなくなります。
この点、警察官の給料は、不況とはほとんど関係がありません。
警察官は、好景気でも不景気でも、株を長期にわたって買い続けることができるので、株式投資と相性のいい職業です。
また、若い時期は、金融商品への投資をするよりも、自己投資を優先するべきという考え方もあります。
一般的に、若いうちは給料が低く、株を買っても大きな利益は望めません。
投資は、利回りの追求よりも、規模の大きさで決まる要素が強いからです。
20万円の初任給を節約して、毎月2万円で株を買っても、短期間に多くは増えません。
それだったら、2万円を自己投資に回した方がいいという考え方です。
英語、プログラミング、資格取得、読書、セミナー参加などを勉強すると、昇給したり、より給料が高い職場に転職できる可能性があるからです。
自分の労働者としての市場価値を高めることが、自己投資の目的です。
その点、警察官は、自己投資をしても給料が増えることはありません。
優秀さと給料は、まったく関係しないので、自己投資することのコスパは悪すぎます。
それだったら、株でも買っておいた方が得です。
今日は、
・警察官の投資入金力の高さ
・自己投資をしても給料は増えないこと
これらを考えると、警察官は若いうちから株式投資をした方がいいと思うことについて書いてみます。
警察官は、投資の入金力が高い
株式投資の成否を決める要素は、投資のたね銭の規模です。
どれだけ多くのお金を投資に入れられるのかということです。
投資の世界では、入金力と表現されます。
投資で成功するには、運用の上手さは、あまり関係ありません。
それよりも、入金力で勝負が決まります。
高い入金力を維持するには、高くて安定した収入の人の方が有利です。
警察官の給料は、上場企業並み
警察の給料は、年数を重ねるごとに確実に伸びていきます。
年収の推移は、10年目には600万円、20年目には800万円近くなります。
警察24年目の私の年収は、881万円でした。
定期昇給は、50代前半までは続くので、そのころには年収900万円に届く水準になります。
給料の水準は十分に高く、かつ安定感は抜群です。
私の在職中に、ITバブル崩壊、リーマンショック、東日本大震災、コロナショックなど様々な不況がありました。
それでも、年収は一貫して上がり続けてきました。
警察の給料は、安定していて、十分に高いです。
株式投資で成功するための重要な要素である、高い入金力を維持することができます。
福利厚生が充実している
各種手当や社宅、健康保険制度などの福利厚生が充実していると、より多くのお金を貯蓄と投資に回せます。
警察では、民間企業で廃止傾向となっている各種手当も充実しています。
配偶者や子供などを扶養している際に支給されるのが扶養手当です。
住宅を借りている場合に支給されるのが住居手当です。
民間企業では、同一労働・同一賃金、成果主義・ジョブ型雇用の趣旨に合わないので、これらの手当てが廃止傾向にあります。
公務員の給与形態は、民間に合わせてゆっくりと変化していくので、まだしばらくは手当が支給され続けると思います。
また、官舎も各警察署ごとに管理していて、県内に100か所くらいあります。
お世辞にもきれいな住居ではありませんが、家賃が格安なので、お金を貯めるには最適です。
私が一時期住んでいた官舎は、3DKで家賃が8500円でした。
また、私は、駐在所勤務を10年間やっていたんですが、その時期に資産を大きく増やすことができました。
駐在所は、交番と警察官の住居が一体型になった施設です。
仕事とプライベートが分離できないという難点もありますが、蓄財をするには最適な環境です。
駐在所時代には、1年間で300万円の貯蓄を毎年続けていました。
そのお金で、毎月20万円くらいを投資に回していました。
警察の健康保険制度も充実していて、1カ月の医療費の自己負担は25000円で済みます。
1カ月の自己負担の上限が25000円なので、医療保険に入る必要がありません。
保険に入る必要がなければ、それだけ多くのお金を貯蓄に回すことができます。
警察の充実した福利厚生を生かせば、浮いたお金を投資に回すことができます。
自己投資をしても、給料は増えない
警察官は、自己投資をしても給料が増えません。
警察官の給料は、級と号給で決められています。
級は、階級で決まります。
号給は、年数で決まります。
年数は、自分の努力で増やすことができないので、給料を上げたいなら階級を上げるしかありません。
出所 神奈川県警HP
神奈川県警のHPに、級と号給、それぞれの基本給が載っています。
それぞれの階級のMAXの号給を見てみると、驚くほど差がありません。
巡査長、41.0万円
巡査部長、42.8万円
警部補、43.7万円
警部、43.9万円
現場の警察官(警部以下)は、階級が上がるほど責任と忙しさが増します。
責任と忙しさが増える割には、給料は上がらない。
このように考えて、敢えて昇任を避ける警察官も多いです。
それでも階級を上げたければ、昇任試験と仕事を頑張ればいいだけです。
読書や英語などの自己投資は不要です。
警察で給料を増やすなら、刑事や交通などの専務警察をやるという手もあります。
刑事などの専務警察は、残業時間や休日出勤も多いです。
その分だけ、超過勤務手当を多くもらうことができます。
ただ、専務警察の働き方は、ヤバいです。
自分の健康や家庭を犠牲にするような働き方をしています。
家族でディズニーランドに入場した瞬間に、召集の電話で出勤したという人がいます。
そのときは、子供に泣かれてしまったと言ってました。
このような働き方をするにしても、自己投資は不要です。
必要なのは、忍耐と体力と家族の理解です。
階級を上げる、専務警察をやる。
いずれにしても、自己投資と給料に関係はありません。
お金を増やすなら、自己投資よりも株式投資を優先した方がいいということになります。
投資をするならインデックス投資
警察官が投資をするなら、インデックス投資の一択です。
投資方法には、個別株取引、信用取引、FX、暗号資産、オプション取引など、様々なものがあります。
ただ、これらは全て上級者向きなので、私もやっていません。
世界経済の成長を利益の源泉にする、インデックス投資だけで十分です。
私は2014年から、インデックス投信を積み立てながら購入してきました。
オレンジ色の線より灰色の線が上の時が、利益が出ている状態です。
灰色が下の時期は損失です。
時間が経過するにつれ、灰色とオレンジ色の差が開いていっています。
約9年で、利益が1500万円くらいになっています。
時間をかけて、インデックス投資を続けていれば、誰でもこのような結果を残すことができます。
最後に
警察官の給料は、世間一般の基準からしても、十分高いです。
会社の倒産、リストラ、給料の減額という、普通の会社にはありえるリスクも、ほぼ皆無です。
それに加えて、官舎や健康保険などの福利厚生も充実しています。
安定していて高い給料、充実した福利厚生。
これらを合わせると、株式投資の入金力が高いです。
そして、自己投資による給料の増加は望めません。
英語や資格を取得することが、給料の増額につながることはありません。
警察で給料を増やすには、階級を上げるか長時間労働をするしかありません。
それだったら、若いうちからガッツリ株式投資をやっておいた方が得だと思います。
新卒1年目から、年額72万円(月6万円)をインデックス投資に回していくと、35年後には6800万円になります。
投資元本が2500万円なので、4000万円以上増やすことができます。
警察官の給料なら、月に6万円の投資額の確保は、全然可能なはずです。
こう考えると、警察官ほど株式投資と相性がいい職業も、なかなか珍しいんじゃないかと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント
素晴らしい成果ですね。ため息が出ました。
英雄さん、ありがとうございます。
特別なことをせずに、インデックスファンドをホールドしただけです。
この10年は、相場環境がよかったので、ラッキーでしたね。
官舎よりも民間のマンションアパートを借りて住んでいる方の方が多いんですか?それともほとんどの40代ぐらいの方は持ち家なんですか?
あきのぶさん。
私の職場は、ほとんどの人が持ち家ですね。
40代で持ち家がない人は、1割もいないと思います。
私は、職場の中では珍しい賃貸派です。
それぞれの階級のMAXの号給を見てみると、驚くほど差がありません。
巡査長、41.0万円
巡査部長、42.8万円
警部補、43.7万円
警部、43.9万円
手当などで変わってくるかも知れないので、細かいところは何とも言えないですが、底(階級的に下)がある程度高くて、天井がやや低めという感じなんですね。
警視など、地方公務員扱いで一番給与が高い人って年収どれぐらいなんですか?
やすまささん。
おっしゃる通り、底が高くて天井が低めです。
だから、仕事の出来不出来が給料につながりにくい職場だと言えると思います。
警視の給料は、正確にはわかりませんが、年収1200万円くらいがMAXだと思います。
でも、このくらいの年収になると、税金、社会保険料が高く、児童手当の給付も制限されたりするので、額面ほどの裕福さは感じないと思います。
年収800万円くらいで、激務ではないポジション。このあたりが個人的にはベストだと思っています。
もう少し差がつく給与体系にしないと、やる気なく文句だけ言うやつが多くなるので、組織として腐りますね。
かとひれさんこんにちは。
4.5.6月と残業すると社会保険料が上がってしまい損をするみたいですが、GWの祝日は1当務でも休めるなら休みを取ったほうがいいのでしょうか?
こんにちは、小川さん。
私と同業の方でしょうか。
GWの祝日を休むと、翌月の超過勤務手当に影響すると思います。
その日出勤した同僚よりも、2万円くらい少なくなる可能性もあります。
超過勤務手当の計算そのものが明確ではないので、何とも言えませんが…
社会保険料の計算は、4,5,6月の平均を出して、それを基に9月からの金額に反映されます。
トータル、どっちが得かは、ケースバイケースになります。