こんにちは。カトヒレです。
5月後半に、25年間勤めた警察を退職しました。
現在、退職して1カ月が経過しました。
退職前後の流れとしては、
1月上旬に、職場の上司に退職の意志を申し立て。
3月上旬の人事異動期までは勤務を続け、有給休暇に入る。
2か月半の有給消化後、5月後半に退職。
警察を退職後に、地元の不動産会社に就職。週4日で時給1100円のパート勤務を始める。
こんな感じになっています。
退職後の健康保険や退職金、時間の使い方など、感じたことについて書いていきたいと思います。
健康保険について
会社員や公務員などの正社員を退職すると、それまで加入していた健康保険から脱退することになります。
退職後は、自分で入る健康保険を選択することになります。
①国民健康保険に加入する
②任意継続保険に入る
③正社員の家族の扶養に入る
④正社員として再就職する
③は、私の妻は正社員ではないので、扶養に入れてもらうことはできない。
④は、私は正社員で働くつもりはない。
ということで、①と②のどちらかを選ぶことになりました。
①の国民健康保険は、市町村の役所で加入になります。
事前に役所に行って、私の健康保険料がいくらになるのか計算してもらいました。
今年の5月から加入して、来年3月までの保険料は97万円だそうです。
びっくりする金額ですよね。
毎月8万円も健康保険料を払うことになります。
国民健康保険料は、前年の収入を基準に計算されます。
私の前年の年収は909万円だったので、このような金額になるそうです。
②の任意継続保険は、前職の警察の健康保険に引き続き加入するものです。
保険料は事業所の半額負担がなくなるので、全額自己負担になります。
保険料を前の職場に確認したら、54万円であるとのこと。
高額ではあるものの、国民健康保険の97万円よりはマシです。
ということで、来年3月までの保険料54万円を一括納付しました。
後日、健康保険証が自宅に郵送されてきました。
これで、健康保険の問題は終わり、と思ったのですが、続きがあります。
私は、5月末から不動産会社でパート勤務で働くことになりました。
6月からは、その会社の健康保険に加入することができるようになりました。
パート勤務の健康保険加入って、会社の規模などによって条件が違います。
私の会社では、
・週に30時間以上働く
・年収130万円以上で働く
となっています。
私の場合は、
・週4日勤務で一日8時間なので、週32時間労働。
・時給1100円で、宅建資格手当が月2万円なので、年収190万円くらい。
二つの条件を満たすので、健康保険に加入できることになりました。
当初、週3日で一日6時間労働くらいを考えていたんですが、予想以上に仕事が面白いので、勤務時間を増やしてみました。
6月からは新しい会社での健康保険になるので、任意継続保険は脱退ということになります。
脱退すると、前納した保険料は戻ってきます。
来年3月までの保険料のうち、支払うのは今年の5月分だけなので、50万円近い保険料が戻ってくると思います。
これはちょっとうれしい誤算ですね。
退職金の振り込み
私の退職は、5月後半でした。
退職の一週間ほど前に職場に行って、退職金の振込先の銀行を指定しました。
退職金がいつ頃振り込まれるのかということは通知されませんでしたので、自分でネットで調べたところ、退職日の1カ月以内という職場が多いそうです。
私は、ネット銀行を振込先に指定したので、一日一回は開けるようにして、振り込みがないか確認していました。
そしたら、6月12日に事前通知は一切なく、振り込みがされていました。
金額は1247万円でした。
因みに、税金はたったの2万円でした。(退職金は税金がとても優遇されています。)
退職前に、職場の退職金計算ツールを使って調べていたので、ほぼその通りの額が振り込まれました。
勤続25年でこの金額になりました。
私調べの警察の退職金は、
10年目、100万円
15年目、300万円
18年目、550万円
25年目、1250万円
35年目、2000万円
という感じです。
15年はやらないと、まとまった金額にはならないということですね。
私の場合は、リタイヤ後の生活の大きな助けになる金額をもらうことができました。
退職金の1247万円を合計した、現在の総資産額は、1億800万円になりました。
この資産で、セミリタイヤ生活に入ります。
セミリタイヤ業界には、4%ルールがあります。
これは、総資産の4%以内の取り崩しであれば、資産は永遠に減らないということです。
1億800万円なので、年間430万円までは取り崩しても大丈夫となります。
これからの収入の見込みとしては、
私のパート収入、190万円
妻のパート収入、150万円
資産からの収入、430万円
合計すると770万円の収入になります。
これなら、資産が減る心配は全然ありません。
リタイヤ後、むしろお金を増やしてしまいそうです。
警察からもらえるお金は、あともう一つあります。
夏のボーナスが6月末に振り込まれます。
夏のボーナスは、5月中まで在職していることが支給条件です。
私の退職日は5月後半なので、満額の95%が支給されます。
恐らく、90万円くらいはもらえると思います。
退職後に、ボーナスがもらえるというのも、意外な感じがしますよね。
退職前に、その辺のこともリサーチ済みなので、抜かりはありません。
私は、自分の退職時期を最適化することを考えながら、仕事を辞めました。
退職後、毎日が日曜日になってみて
私は、3月上旬から5月後半まで有給休暇を消化後に退職しました。
2か月半の有給期間中は、毎日が日曜日状態でした。
そのすべてが自由時間になると思っていましたが、現実はそうではありませんでした。
その理由は、無職になると家庭内での地位が低下するからです。
私には今年から高校生になった息子と、今年から中学生の娘がいます。
私が毎日家にいるので、学校や習い事の送り迎えが私の担当になりました。
「毎日家にいるだけのニートなんだから、送り迎えをするのが当たり前。」子供たちにそう思われているようで、私も断れなくなりました。
学校の登下校は、子供が自分の足で行くべきだと思うんですが、家族に送迎可能な無職の人がいると、その人の専属業務なる家も多いです。
うちの子供の学校を見ていても、車が乗れる同居のおじいさんおばあさんが送迎しているのをよく見かけますね。
子供と関われる時間が多いのはいいことですが、ただの移動手段として使われるのって微妙ですよね。
私が居なければ自分で行くのに、家に居るから足として使われる。
あまり有意義な関わり方じゃないと思うようにもなりました。
子供の送り迎えがあるから、私が一人でどこかに遊びに行くのも気が引ける。
そんな感じになって、有給休暇期間中は、外に遊びに行くことも多くありませんでした。
退職前には、一週間の車中泊旅行に出てみたいとか思っていたのですが、そんな気にはなれませんでしたね。
仕事をしている人の家庭内での立場は強く、無職の人の家庭内の立場は弱い。
仕事をしている人は、家計を支えるという重要な役割を背負っています。
だから、仕事の日は仕事に集中するために全力を注ぐ。
仕事が休みの日であっても、リフレッシュするために、自分の休みを自由に使う権利を主張しやすい。
一方、無職の人には果たさなければいけないミッションというものがない。
だから、家族の都合に合わせた時間の使い方になる。
自由時間の総量は増えるものの、自分の都合で時間を使うということが主張しにくくなる。
「自分はこの日は外出するので、送り迎えをすることができない。」と言いづらくなる。
それだったら、仕事をしていた方が、家族に対して自分の自由時間を主張しやすくなるんじゃないか。
そんなことを感じながら、2か月半の有給休暇を過ごしていました。
そして、有給休暇が終了したら、働きに出ようという思いが強くなりました。
自分が働くことで、家族に対して自分の自由時間の使い方を主張しやすくなると思ったからです。
結果、今は週4で働いているので、仕事がメインの生活という体裁を築けています。
きちんと仕事はしているので、自分の休みは自由に使うという主張できるようになりました。
知人に、専業主婦をしたことがあったが、2カ月で耐えられなくなって働きに出たという人がいます。
その人も、自分の時間を確保するために、敢えて働くようになったと言ってましたね。
高校生の子供が二人いる女性ですが、休日にFPの勉強会に参加して、その後の交流会でお酒を飲んで、夜11時に帰宅みたいなことをして楽しんでいます。
専業主婦だと、このような休日の過ごし方はできないと言ってましたね。
仕事をすることで、自分のポジションを家族に主張できるようになるということでしょうか。
ここまで書いてきたことは、家族構成や個人の主観によって、事情が変わることだと思います。
個別の事情が強すぎて、書籍などで見かけるような内容でもありません。
あくまで私が感じたことを書いてみました。
最後に
25年間勤めた警察を退職して、1カ月が経過しました。
退職金、ボーナス、健康保険などで、警察と関わる機会は若干残されています。
でも、日常の私の生活は、どんどん警察とは離れて行っています。
警察に対する思い入れよりも、新しい環境に適応することにエネルギーを使っています。
私の中で、警察は過去の存在になっています。
2か月半の有給休暇消化中に、家族との関係の変化を感じました。
仕事をしない無職だと、家族に都合の良い存在として使われる。
これは、あまり健全な関係ではないと思います。
だから、再就職して、自分のポジションを再構築する。
幸い、新しい仕事が楽しくやれて、時間や休日の変更も認めてくれるので、働きやすいです。
年収900万円から200万円になりますが、働き方の満足度としては、全然下がっていません。
このような働き方が可能になるのも、これまでに築いてきた資産があるからです。
資産収入、FIRE、万歳と感じています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント
カトヒレ様
警察退職後の生活が充実しているとのこと、お慶び申し上げます。
保険、退職金などの話、大変参考になりました。
私も同業者ですが、今年度中には退職を予定しています。上司には退職の意思を伝えた上で普段通り勤務している状況であり、無事に退職の日を迎えたいと思って日々過ごしています。
トンヌラさん。ありがとうございます。
健康保険や退職金などは、退職前に把握しておいた方がいいでしょうね。
退職後にお金が不安になると、そわそわしてしまいますからね。
今年度中に退職されるんですね。
良きリタイヤ生活を送れるように、祈念しております。
こんにちは。警察リタイアおめでとうございます。
私も3年前になりますが、警察本部課長補佐を最後に50歳で勧奨退職しました。退職後は無職状態を継続していますが、現職時代と違ってストレスを全く感じない日々を過ごさせていただいています。
私も退職する数年前から何度もシュミレーションを重ねながらリタイア資金を準備して、資金的に問題ないと確信した上で勧奨退職の権利が付いたタイミングでリタイアを決行しています。カトヒレさんは、2カ月以上の有給を取得されたとのことですが、私は慣例的に2週間程でしたので、うらやましい限りです。
私が退職時に盲点だったことは財形年金でした。財形年金はとても税優遇されているので、加入されている方も多いと思いますが、55歳以下での退職ということで一転解約扱いとなり、逆に税金を徴収されてしまう結果になってしまいました。
とは言え、警察をある程度の年数を務めていれば、様々な制度を活用することで早期リタイアを実現しやすい職種であると実感しています。
今後も有意義なリタイア生活とご活躍をお祈りしております。
もとほんかんさん。
コメントありがとうございます。
3年前に警察をリタイヤされたんですね。現職時のストレスは、程度の差こそあれ全職員共通のものだと思います。
私も、リタイヤして1カ月が過ぎ、警察とは違う人生がスタートしています。
今のところ上手くいっており、退職して本当に良かったと思っています。
今後ともブログを書いていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。